vol.10 映画「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」 波多野貴文監督×西島秀俊さん編

オズランドインタビュー:伊藤さとり
インタビュー日:2018年9月3日(月)

 

ーーお二人は、初めてなんですよね。最初に聞いた時は、ビックリしました。

波多野:すでに、別の作品でご一緒しているような気がするのですが、初めてです。

西島:僕もご一緒した事があるような気がしていたのですが(笑)

 

ーー今回の「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」で、遊園地スタッフの伝説的人物小塚役に、西島さんをキャスティングしようと思ったのはどんなところからですか?

波多野:笑顔が素敵だからです!カッコいい大人を描きたくて(笑)そんな時、西島さんの笑顔を最近見ていないと思ったんです。だから“絶対に西島さんしかいない”って思ったんですよ。プロデューサーさんや皆さんの推薦もあって。素敵だったでしょ(笑)

オズランド

ーー“この映画はこういう作品だろう”っていう思い込みってあるじゃないですか。私は、この映画を観て最初の予想を遥かに超えて、興奮し感動しました。西島さんが演じられた『小塚さん』のようになろうとまで思え、どんなことも、“笑顔”で頑張ろうと(笑)西島さんは、波多野監督とご一緒してどうでしたか?

西島: 俳優を自由にさせてくれる度量の広さが凄くあって、決めつける事もなく、色んなヒントを下さって、より俳優が自由に活き活きと演技できるような現場作りをして下さる監督さんです。凄くやりやすかったですね。

波多野:お任せしているだけなんですけどね(笑)

西島:動きとかきちんと決めてくださるんですけど、とにかく、皆が自由でした。

 

ーー西島さんは刑事ものだったり、ハードボイルド系の作品に多く出演している印象があります。この作品に出演することを決めた理由はなんですか?

西島:やっぱり、監督とお仕事がしたいって事と吉田恵里香さんの書かれた脚本が瑞々しくてその世界に入りたいと思ったんです。それと波瑠さん。今、輝いている女優さんは、どんな方なのか?一緒に共演してみたいと思いました。

 

ーーキャストが皆さん個性的ですよね。

西島:基本的に熊本の「グリーンランド」の中での撮影で。その中にあるホテルに宿泊して撮影して、皆で、ずっーとあそこに居ました(笑)

波多野:一カ月間、出なかったですよね。

西島:出なかったですね。一回、居酒屋のシーンですぐ近くにある焼肉屋さんに行って、それ以外は、遊園地内で生活していました。基本、普段はあまり飲まないんですが、今回はホテルの一階にあるバーで、皆で飲んでましたね。

波多野:本当に暑くて、坂道が凄くて。

西島:「グリーンランド」ってもの凄く広いんですよ。スタッフの移動も乗り物に乗せてもらって移動する。リフトみたいなのに乗って移動する姿を見かけました(笑)。皆、縦横無尽に移動してました。

波多野:園内を走っているバスとかにも乗せてもらいました。

西島:「グリーンランド」って本当に雰囲気がいいんですよ。不思議なアットホーム感があって、本当に係の方とかも気さくで。

波多野:遊園地を貸切ってないんです。営業中に撮影を行ったんです。

オズランド

ーーそうなんですか?実際にお客様がいらっしゃる状態で。

西島:僕は、遊園地の制服を着ているので、全然気づかれなかったです(笑)

波多野:一回、場所を聞かれたっておっしゃってましたよね。

西島:そうなんです。職員だと思われて場所を聞かれたりもしてました。一ヶ月近く住んでいたので撮影にお邪魔したっていう感覚ではないですね。完全にどこに何があるか把握している状態でした。

波多野:本当に普通に働いている人達と挨拶してたし、スタッフに近い感じ(笑)。お客様には、ジェットコースターを待ってもらった事もありました。あの時は、申し訳なかったですね。皆さんに協力して頂きました。

西島:何の時だったかな?撮影中?食事に行った時かな?観覧車の撮影時に待って下さったお客さんに、外で声を掛けられました。外に行っても近くだから、お客様とお話したりとか交流もあって。こんな雰囲気の現場は、今までなかったですね。

 

ーー共演者の方達とは、食事などに行かれたのですか?

西島:意外と波瑠ちゃんが人懐っこくて。ダメもとで“来る?”って誘うと結構出席してくれました(笑)“

 

ーー人見知りなイメージがありますが。

西島:クールなイメージですけど全然違って、天然というか、“ホケッ”としたナチュラルな感じで可愛らしい女性です。

波多野:そうですね。とても自然体なかたですね。そうそう、西島さんは、よくスタッフと一緒にレールを引いてくれました(笑)

 

ーー流石ですね。映画への愛が。

西島:やってましたね(笑)

 

ーー作品作りの上で大切にしている事を教えて下さい。

波多野:お客さんとの感覚の差ですかね。自分が納得したものを創り上げてるわけですが、自分の視点と観る方の感覚の差を考えます。独りよがりにならないように、その中で最後までもがいて限界まで磨き上げていきます。

西島:観て下さる観客の方に喜んでもらいたいっていうのが一番大きいです。『オズランド』は、協力して下さった皆さん、熊本の皆さんに喜んで頂きたい。

 

ーー西島さんは、色んな監督さんとお仕事をされていますが、役者として大切にしている事はありますか?

西島:現場には沢山スタッフが居ますが、その現場の中で“この作品を一番好きなのは、俺だ”って想いで、それだけ好きになって現場に入りたいって思っています。実際にそういう作品に恵まれているので、その気持ちを持って入っています。監督とか僕より作品を好きな人がいっぱい居ると思いますけど。

波多野:素敵ですね。僕は、自分が作品を一番理解しているとは思ってますけど、一番好きとは思ってないかもしれない。僕もそうしよう(笑)

オズランド

ーー作品選びは、どうしているのですか?

西島:僕は、マネージャーが全部決めてます。もちろん、マネージャーから“どう思う?”って聞かれる事もありますけど、基本的に決定権はマネージャーにあります。僕は、どちらかと言うと選んでもらう立場なので、あまり選ぶという事はないです。

波多野:僕も来た順です。本当に(笑)。この作品もよくROBOTさん(企画:制作プロダクション)が僕にオファーしてくれたって感じじゃないですか(笑)

 

ーー映画の舞台は、監督の地元ですよね。

波多野:そうですね。地元だからこそ“撮りたい!”と言う思いはありました。でも、まだ選べないです。今回の作品のような世界観のも撮りたいし。もちろん今までやって来た刑事ものもやりたいです。

 

ーー新しくチャレンジしたいジャンルとかありますか?

波多野:時代ものを一度もやったことがないので、やりたいですね。戦時中とか、戦国とか。アクションもまたやりたい、世界言語ですし、色々とやりたいです。

 

ーー西島さんは、色々なジャンル作品に出演されていますが、現代ものと時代もの、所作を含め全然違いますか?

西島:全然違いますね。時代劇は、知識とか、経験がないとその世界に入っていけないので、もっともっとやりたいと思っています。

 

ーー海外の監督さんともお仕事されていますが、また出演されないのですか?

西島:海外の監督さんとの仕事は、いきなり来るんで(笑)どうですかね。日本の監督も海外の監督も出演のプロセスは同じなので、わからないですね。

 

ーーそれは、柔軟な演技をされるからですね。

波多野:西島さんは、幅広いですよね。対応力というか、瞬発力。早いですよね。

西島:本当ですか?僕は、器用な方ではないので。

波多野:西島さんは、凄く頭がいい。頭の回転が速いかただと思います。

西島:ありがとうございます。

 

ーー西島さんは、この作品でアイディアを出されたりされたのですか?

西島:得には。衣装合わせが難しかったですね。制服は凄く目立つんですが、他のシーンは私服で、どんな格好も出来たので、衣装さんも含めて色んな服を着たんですけど。結局“柄本明さんみたいな衣装がいいんです”って言って(笑)僕のイメージは、“都会から来た人から見たら普通のおじさん”“え?この人が魔法使い”って感じの人なんです。結構、難しかったですね。

波多野:何を着ても似合っちゃうんですよ。ダサくすると作り過ぎちゃうし、映画っぽいダサさが出ちゃうんですよ。そこのバランスが難しかったですね。自然体に西島さんを崩すって大変でした。

西島:僕だけじゃなく、皆さん大変だったと思います。

 

ーー役者を続ける面白さを教えて下さい。

西島:人と人とのドラマをずっと撮っていくので、当たり前なのですが、全部の人間とキャラクターの人間関係って全然違うんです。その度に発見があるし、自分の年齢が上がっていく事でやっぱり自分の人生がそこに反映されてくる。結局“人間ってどういうものなんだろう?”ってどの役を演じても考えさせられます。そこが、凄く面白いですね。
今回、凄く面白いことがあって(笑)柄本明さんが最初に現場に入られた時、僕は偶然、街でお会いしてお話した事はあるのですが、実際に共演するのは今回が初めてだったんです。それで凄く緊張して“よろしくお願いいたします”ってご挨拶をしたら“あれ?何で居るの”って(笑)この「グリーンランド」で言われて、出演者なのに凄くビックリしました。

波多野:柄本さんの作戦かもしれないですね。スタッフも柄本さんを迎えに行った時に“俺、園長なの?”って言われたって(笑)どこまでユーモアなのか本音なのかわからないですよね。

一同:(笑)

西島:凄くいいパンチが僕に入りました、完全にKOされました(笑)

波多野:台詞とかは、もちろんきちんと入っているんです。

西島:本当に凄い俳優さんです。

 

ーー波多野監督、最後に監督を続ける醍醐味を教えて下さい。

波多野:人の心の機微を描く事で、自分と向き合い続けること。またその映像を皆さんが観て下さることで、僕は社会と繋がっていると実感出来るのです。今回は是非、オズの世界でワクワクとドキドキに浸って頂き、少しでも明日からの活力に貢献出来るなら最高です。

オズランド

作品情報

オズランド 笑顔の魔法おしえます。

オズランド 笑顔の魔法おしえます。

  • 公開日
  • 2018年10月26日より
  • 劇場
  • TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて
  • 配給
  • HIGH BROW CINEMA、ファントム・フィルム
  • 公式HP
  • http://ozland.jp/
(C) 小森陽一/集英社 (C) 2018 映画「オズランド」製作委員会

伊藤さとり(いとう さとり)

映画パーソナリティ。邦画&洋画の記者会見や舞台挨拶を週5回は担当する映画MCであり、年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。
TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介のDJ、ケーブルテレビ無料放送チャンネル×ぴあ映画生活×Youtube:動画番組(俳優と対談)「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、雑誌「シネマスクエア」コラム、スターチャンネルで映画紹介他、TV、ラジオ、雑誌、WEBなどで映画紹介のレギュラーを持つ。心理カウンセリングも学んだことから映画で恋愛心理分析や恋愛心理テストも作成。

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