vol.25『ばぁちゃんロード』文音さん、篠原哲雄監督

ばぁちゃんロード

「10年ぶり!」

デビュー作「三本木農業高校、馬術部」(2008年)以来の映画主演となる文音さん。

当時インタビューをさせてもらい、初々しく瑞々しい新人女優さんだったのが昨日のことのようですが、10年ぶりにお会いできました!

現在はニューヨークへの演劇留学などを経て、ドラマ、映画、舞台にも精力的に出演されています。

今回の『ばぁちゃんロード』では、以前にも祖母と孫の役で共演した草笛光子さんとW主演。

お二人はプライベートでも交流があるそうで、草笛さんについてのリスペクトなど色々お話いただきました。

また、篠原監督からは富山県氷見市での撮影についてちょっとレアなお話も飛び出しましたよ。

「父ではなく、ばぁちゃんと」

ばぁちゃんロード結婚を間近に控えた根っからのばぁちゃんっ子の孫娘・夏海(文音)と、足を怪我して施設で暮らす祖母・キヨ(草笛光子)。

「一緒にバージンロードを歩きたい」という夏海の思いが、施設に引きこもり、心を閉ざしかけていた祖母を動かし、その目標に向けて二人でリハビリを重ねるが…。

孫や家族に情けない姿を見せたくない、迷惑をかけたくないというキヨの思い。

母親のようにいつも見守ってくれた祖母に何とか元気になってもらいたい夏海。

結婚を前にこれまで以上に仕事に張り切り、また夏海とキヨを応援しつつも空回りしてしまう婚約者・大和(三浦貴大)。

それぞれの気持ちが優しくて、温かいのに、うまくいかない。

誰にでも、どんな世代でも当てはまるお話。

(“ばぁちゃんとバージンロードを歩きたい”と言われてしまう父親役の鶴見辰吾さんがちょっと可哀想…。)

草笛さんのインタビューで、

「この頃は油絵のような映画が多い中で、こういう水彩画のような映画は珍しいと思います。だからこそ心を込めて演じました。」

というコメントがあり、“なるほど!水彩画、素敵なコメント!” と思いました。

淡くじんわりと心にしみます。

「可愛くて格好良い!」

Q.草笛さんとの共演はいかがでしたか?

文音さん:「プライベートでもすごく仲の良い草笛さんとだから出来たシーンがたくさんありますし、台詞こそあるけれども、自然体でできました。監督もリハビリとかお散歩のシーンは、キーワードだけ残してくれて、あとはその場で生まれるものを大切にしてと言ってくださったので、草笛さんもすごく自由にされていて、私はそれにくっついていく感じでした。」

Q.年の差があるお二人ですが、仲良しとはどういう感じなんでしょうか?

文音さん:「草笛さんはすごく甘え上手で、監督の手を掴んで“引っ張っていってちょうだい”とか、気づいたら手を握って、段差があったら捕まったり、そういうことを自然にできる女優さんなのですごく魅力的ですし、可愛いから私も仲良くしたいなって思って(笑)。」

「女優さんとして尊敬するところも今回いっぱいありました。炎天下での撮影で、84歳なので体力的にも辛いシーンもあって、楽屋では横になったりされていたのですけど、一歩現場に出ると元気な姿しか見せないんですよ。それを見ていると私の方が元気をもらうというか、常に草笛光子という、その姿勢がやっぱり尊敬できる女優さんだなと思いましたし、格好良いなと思いました。」

ばぁちゃんロード

「合宿」

富山県氷見市で撮影することになって、大和の仕事は漁師にしよう、夏海のお父さんの仕事は材木関係にしようと考えたという篠原監督。

氷見市の方たちは映画を作ることに対して協力的で、最初から受け入れ態勢が整っていて、とても撮影しやすかったそう。

篠原監督:「実は取材ではあまり言ってないんですけど(笑)。(氷見には)みんなが泊まれる大きなホテルはなくて、分宿だったんですよ。俳優さんはホテルで、スタッフはふた手に別れて、技術パートは民宿で、僕とか演出部と制作部は一緒にいた方がいいだろうと。」

「昔、映画を上映していたスペースで、“氷見キネマ”っていう建物があるんですよ。氷見国際映画祭というのもあったんです。そこは4階建ての建物で、“空いている2階と3階でどうぞみなさん住んでください。”って(笑)。監督はホテルにどうぞって言われたんですけど、僕は常々助監督と話す必要があると思っているから、あまり孤立したくないんで、ここがいいですと。」

「風呂だけないんで近くの銭湯に行くんですけど、風呂から帰ってお酒をちょっとだけ飲みながら、明日はこうしようとかアイデアを整理したりして。そういう合宿のような生活ができて、短い時間の中で結束が強まった。それは氷見の街の人たちが場所を解放してくれたからで、それは大きいですよ。ロケにおける大きなメリットになったと思います。これまであまり言ってなかったですけど(笑)。」

ばぁちゃんロード

氷見の海と自然を愛でながら、家族のことを考える。

そんな豊かな時間を映画館で過ごしてみては?

 

 

『ばぁちゃんロード』
公開日:2018年4月14日(土)
劇場:有楽町スバル座ほか全国にて順次公開
配給:アークエンタテインメント
公式HP:https://baachan-road.com/
(C)2018「ばぁちゃんロード」製作委員会

▼作品ページ
https://cinema.co.jp/title/detail?id=82124

ばぁちゃんロード

神取恭子(かんどり きょうこ)

フリーアナウンサー、椙山女学園大学非常勤講師。愛知県西尾市出身、1977年生まれ。
現在は名古屋テレビ放送の情報番組「デルサタ」、音楽番組「BOMBER-E」にレギュラー出演。
2002年から名古屋テレビ放送(メ〜テレ)の局アナウンサーを勤め、番組「ドデスカ!」や「昼まで待てない!」などで映画監督、俳優、ハリウッドスター500人以上にインタビューを行い、舞台挨拶の経験も豊富。
他にも、報道現場でのリポートやスポーツ番組のリポーターを勤めた。
ANNアナウンサー賞 ナレーション部門受賞。
趣味は映画鑑賞(年間200本以上)、お肉を食べること(お肉検定1級)、プロレス観戦。

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