ホテル行進曲
上映スケジュール※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。
ストーリー
「ブロードウェイのシャノン一座」という触れ込みでニュー・イングランド地方の巡業団に加わっていた唄と踊りの二人組ミッキーとエンマの夫婦はサトンという町で舞台から客を怒鳴りつけたのが原因で出演契約を取り消されてしまった。そこで夫婦は借金で責められている町のホテルを買い取り経営をはじめた。エディー・アレンなどという同じ芸人の夫婦が宿賃も払えず困っているのを番頭や女中に雇ったりしている内、ホテルの以前の持ち主スウォンジーの娘テシーと金持ちブラッドフォードの息子チャックとの恋愛事件に関係するようになった。この若者たちは親同士が頑固なために結婚できないで悲しんでいる。ミッキー夫婦はそれに同情して陰ながら力をつけてやるような立場になったのである。ところがある日、酒臭い息をしたニュートなる男が現われてエンマに言うには彼らの旅館の向い側あたりに旅客飛行の終点ができることが決定したので金持ちブラッドフォードが旅館を買いたがっていると話す。そこでエンマはよせばいいのになけなしの金で終点となると聞いた土地を買った。するとその予定地がそこではないとミッキーが聞き込んでくる。だがすでに夫婦の有金は一文もない。一旦は女房の軽率を怒ったものの早く金をこしらえなければならない。旅館を売ってしまおうとミッキーはブラッドフォードの所へ行く。彼の出かけた留守にアルビーという男が来てエンマに2万5千ドルで旅館を買おうと申し出る。アルビーの話では旅館の在る所が予定地になるというのであった。喜んだエンマは夫に会いにブラッドフォード邸へ駈けつけたがすでにこの時ミッキーの弱みにつけこんだブラッドフォードは旅館をわずか4千ドルに値切り倒し承知させてしまっている。エンマとミッキーがしょげている所へチャックに連れられてニュートが現われ自分はブラッドフォードの指図でエンマに出鱈目を言ったと白状する。ここでブラッドフォードの計略がバレたのでミッキーは契約を取り消しその上チャックとテシーの結婚を承知させる。そして旅館は2万5千ドルで、アルビーに売り渡して妻と喜び合う。
解説
舞台俳優ジェームズ・グリースン氏及びその夫人ルシル・グリーソンがニューヨークに上演して好評を博した劇を映画化したもので同氏の原作から「愛欲の人魚」「情炎の美姫」のアグネス・クリスティン・ジョンストン女史が脚色し「パレスの騎士」「女秘聞」のエメット・J・フリン氏が監督し「モダーン・ラブ」「がらくた宝島」のジェローム・アッシュ氏が撮影したもの。主役を演ずるのは舞台の場合と同じくグリースン夫妻で他に一座のハリー・タイラー氏、グラディス・クロリアス嬢、ヘレン・メールマン嬢も顔を見せ「最敬礼」「フォックス・ムービートン・フォリイズ」のジョン・ブリーデン氏、「最後の演技」「笑う男」のメアリー・フィルビン嬢、トム・サンチ氏、チャールズ・グレイプウィン氏、スリム・サマーヴィル氏、トム・ケネディー氏等が助演している。無声版7巻。
配給 | 大日本ユニヴァーサル社輸入 |
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制作国 | アメリカ (1929) |
ジャンル | |
スタッフ・キャスト |
スタッフ
監督 |
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脚色 |
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原作 |
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撮影 |
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キャスト
俳優名 | 役名 |
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ジェームズ・グリースン (James Gleason) | Mickey_Shannon |
ルシル・グリーソン (Lucille Gleason) | Emma_Shannon |
チャールズ・グレイプウィン (Charles Grapewin) | Swanzey |
メアリー・フィルビン (Mary Philbin) | Tessie |
ジョン・ブリーデン (John Breeden) | Chuck_Bradford |
トム・サンチ (Tom Santschi) | Bradford |
ハリー・タイラー (Harry Tyler) | Eddie_Allen |
グラディス・クロリアス (Gladys Crolius) | Alice_Allen |
ヘレン・メールマン (Helen Mehrmann) | Minerva |
ロバート・ヘインズ (Robert Haines) | Albee |
スリム・サマーヴィル (Slim Summerville) | Newt |
トム・ケネディー (Tom Kennedy) | Burt |
ウォルター・ブレナン (Walter Brennan) | Hez |