地の涯に生きるもの
戸川幸夫の『オホーツク老人』の映画化
上映スケジュール※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。
ストーリー
オホーツク海は秋になると荒れ始める。九月に入ると、まず昆布採りの漁師たちが知床半島から去っていく。次に、漁期を終えた鱒漁師たちが引揚げる。十月の末になると、最後に残った鮭漁の人たちも帰ってしまう。その原始の世界の中に、たった一人残っている人物がいた。留守番さん−−というのがこの老人村田彦市に与えられた名前だった。人々の去ったあとの番小屋の中には、漁網が残されるが、それが飢えた鼠を呼んだ。その網を鼠から守るために猫が必要とされ、猫に飯をくわせろために人間が必要なのである。
解説
戸川幸夫の『オホーツク老人』の映画化で、知床半島に猫だけを相手に一冬をすごす男の物語。三枝睦明と久松静児が脚色し、「新・女大学」のコンビ久松静児が監督し、遠藤精一が撮影した。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
配給 | - |
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制作国 | 日本 (1960) |
ジャンル | ドラマ |
スタッフ・キャスト | 監督:久松静児 出演:森繁久彌/草笛光子/山崎努/船戸順/司葉子 |