マゴニア

上映スケジュール



※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

果てしなくのびた地平線、透き通る海に囲まれた美しい島に、父(ディルク・ローフトホーフト)に会うために毎週そこを訪れる少年(ウィレム・フォーフト)。船乗りだった父は、愛する息子に、天空にあるといわれる架空の国“マゴニア”について、優しく語り聞かせる。少年はその世界に魅了され、父と子のイマジネーションは空高く舞い上がっていくかに思えたが…。<1つ目の話 師の歌を奪った青年>。モスクやミナレットが並ぶイスラムの街。大衆浴場の屋根の上を、白い鳥が飛んでいく。その先には、美しい女性がたたずみ、教会の塔に立つ青年(ラムゼイ・ナスル)を見上げている。青年は毎朝、年老いた師(ノダル・ムガロブリシヴィリ)を背負い、塔に登る。かつて美声で人々を魅了して祈祷に呼んだ師の声は、もはや信仰を失いつつある人々には届かない。青年は、残り少ない命の炎を祈祷にかける師を崇拝する一方で、師に仕える女性(ナト・ムルバニゼ)に思慕を寄せる。美しい女性もまた、青年に想いを寄せていた。師を案じる彼女のために、そして声の出ない師のために、青年はある日、拡声器を借りる。しかし、師の声はかつての美声のおもかげのないがなり声だった。思い余った青年は、マイクをとり、師に代わって祈祷の詩を唱う。その美声に人々は魅了され、教会は祈祷に集まった人でいっぱいになるが……。<2つ目の話 砂漠の孤島に訪れた夫婦>。砂漠の中にぽつんと浮かぶ小さな家。黒人の青年(テオフィル・ソウイエ)と老いた父親(アダマ・クヤテ)が、その家に住んでいる。四方を砂に囲まれた孤島のような砂漠で、見渡す限りほかに家はない。そこへ、車の故障した白人の夫婦が助けを求めて訪れる。老人は毎日、太陽の陽射しで石を熱して家に持ち帰り、その石で湯を沸かしていた。その様子を見た妻(リンダ・ファン・ダイク)は、老人の行為を非合理と感じる一方で、強く惹かれる。しかし、夫の反応は鈍かった。外交の夫とともに旅をすることで、出逢った頃の情熱を取り戻そうとする妻。しかし、その生活にも空しさと飽きを感じていた。その夜、外でひとりやるせなく煙草を吸う彼女を見て、青年はそっと寄り添う……。<3つ目の話 恋人の迎えを待つ女>。風が雨を運ぶ嵐の港で、今日もヨセ(アンチュ・ドゥ・ブック)はラムジーを待つ。嵐が運んできた男の中の男、両腕に東と西を抱くビル・ラムジー、彼は船乗りだ。彼はヨセに言った「きっと迎えにくる」と。それは港の誰もが知っていて、誰もがその男の出現を待っていた。ヨセに想いを寄せる若き設計士(ヒールト・フーナーツ)以外は。彼はヨセのために船を設計し、彼女を港から、この世界から連れ出すことを誓う。しかし、その想いはヨセには届くはずがなかった。港に嵐が来る。海が吼え、風が吹きすさぶ。そしてついに、ビルが現れる。一夜をともにするヨセとラムジー。その夜、設計士はひとり、町を出て行くのだった。


解説

父と息子の物語を縦軸に、父が語るエキゾチックな三篇の話を横軸にストーリーが紡がれるオムニバス映画。日常にぽっかりと見つけたオアシスのような、大人のためのファンタジー。オランダの俊英イネケ・スミツ監督が、女性ならではのリアルな眼差しと豊かな想像力でユニークな世界を創り上げる。


公開日2005年3月19日より
配給東北新社
制作国オランダ (2001)
ジャンル 
スタッフ・キャスト


スタッフ

監督
脚本
原作
製作
撮影
美術
音楽
編集
衣装デザイン

キャスト

俳優名役名
ウィレム・フォーフト (Willem Voogd)The Boy (息子)
ディルク・ローフトホーフト (Dirk Roofthooft)The Father (父親)
ノダル・ムガロブリシヴィリ (Nodar Mgaloblishvili)Abdul Abdurduran (老師アブドゥル)
ラムゼイ・ナスル (Ramsey Nasr)Memed (青年メメド)
ナト・ムルバニゼ (Nato Murvanidze)Illeknoer (老師に仕える女イルクヌール)
リンダ・ファン・ダイク (Linda van Dyck)Zoe (外交官の妻ノエ)
アダマ・クヤテ老人 (老人)
テオフィル・ソウイエ老人の息子アキム (老人の息子アキム)
アンチュ・ドゥ・ブック (Antje de Boeck)Josse (ヨセ)
ヒールト・フーナーツ (Geert Hunaerts)若き設計士アラン (若き設計士アラン)
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