続・獅子丸一平
上映スケジュール※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。
ストーリー
牢を破って母のいる三河国雪城に帰った獅子丸は父の光春が北野川公久に殺されたのを知った。更に千代野恋しく江戸に出て来た一平は父の旧知仲小路金吾に会った。一平の身を案じた山神は一平の弟達を江戸に送った。弟達の願いと金吾の進めで一平は再び江戸を発った。途中、将軍の代参として久野山に向う千代野の行列に逢った一平は、久しぶりで千代野と語ることが出来た。だがすべてを運命とあきらめた千代野の心にもないつめたい言葉に二人はすげない別れをした。一方、雪城の茂は金吾から、帝が今も茂を思い、子供の一平にも逢いたがっていることを知らされ、なんとかして一平を帝のもとにやりたいと思った。一平は帝に会いたくなかったけれども、母の心根を思いやり金吾や弟達と京に向った。途中一行は上皇派の刺客に襲われ、離ればなれになって京に着いた。一平は愛宕山で不思議な武芸神に会い鍛えられた。激しい修行が続き、その満願の日ついに気を失った一平は北野川公久の娘の綾姫に救われ、看護を受けた。父の敵の娘とも知らず一平は綾姫に思慕の情を抱くようになった。金吾達は閑院宮家にいた。病床にあった閑院宮典仁親王は帝と一平を会わせようと思っていた。遂に愛宕山に一平のいることが判った。北野川一派もまた一平の居所を知り、一隊が襲ったが、一平は綾姫をかばって一隊を斬り捨てた。しかし彼は綾姫の正体を知った。一平は愛宕山を降り典仁親王に会った。帝も一平に会う為に皇居をひそかに出た。実の父に会うべきか否か、一平は「私の父は神宮寺光春」ですと叫ぶのであった。
解説
身分違いの母から生れた為、権門の迫害を受けて流浪する時の帝の子の生い立ちと波乱の人生を描く。スタッフ、キャストは前篇と同じであるが続篇は「あすなろ物語」の久我美子が綾姫の役を演じ、前篇の小沢栄扮する今出川公久は北野川公久と訂正された。
公開日 | 1955年10月17日より |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本 (1955) |
ジャンル | |
スタッフ・キャスト |
キャスト
俳優名 | 役名 |
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萬屋錦之介 (Kinnosuke Yorozuya) | 獅子丸一平 |
月形龍之介 | 新宮寺光春 |
喜多川千鶴 | 茂 |
植木忠義 | 欣弥 |
本松一成 | 進吾 |
山手弘 | 徳丸 |
萬屋錦之介 (Kinnosuke Yorozuya) | 帝 |
毛利菊枝 | 上皇 |
中村時蔵 | 閑院宮典仁親王 |
中村歌昇 | 閑院宮美仁親王 |
宮川玲子 | おつな |
加賀邦男 | 仲小路金吾 |
千原しのぶ | 千代野 |
有馬宏治 | 浜次郎 |
中野雅晴 | 将軍家斎 |
永田靖 | 正親町中将 |
小沢栄太郎 (Eitaro Ozawa) | 北野川公久 |
中村時十郎 | 杉太郎 |
高堂国典 (Kuninori Kodo) | 山神 |
小杉勇 | 天満屋徳右衛門 |
朝雲照代 | 老女中(尾州候) |
香川良川 | 黒谷兵太夫 |
高松錦之助 | 茂右衛門 |
松浦築枝 | とめ |
青柳竜太郎 (Ryutaro Aoyagi) | 吉作 |
団徳麿 | 黒谷伴五郎 |
清川荘司 | 黒谷兵太夫 |
明石潮 | 関白輔平 |
久我美子 (Kuga Yoshiko) | 綾姫 |