母水仙

上映スケジュール



※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

昭和八年、柳橋に小染、栄次という美しい二人の芸妓がいた。彼女達は大の仲良しだったがやがて小染は愛する信一郎との仲を男の父によって裂かれ、栄次は船会社の重役山田の妾となった。その時小染には信太郎、栄次には百合子という子供が出来た。十年後、戦争中に伊豆下田で踊りの師匠をして生活していた小染は、南方へ行く信一郎が息子を引取ろうという申出も断り、自分が芸妓である身を恥じ信太郎を知人の旧家にあずけ、厳しく育てるのだった。寂しさにたえかねた彼は、貧しい旅芸人の少女みち子と親しくなった。やがて戦争が終り、小染は東京に帰って抱え芸者をおく程の身分となり、信太郎は大学生となって他に下宿し、小染は今は正妻におさまった栄次の娘百合子を信太郎の嫁にと考えていた。ところが信太郎は今は芸妓になっているみち子に会い、嫌な旦那を強要されている彼女を愛する様になった。信太郎はその事を母に話すが、芸妓という身を卑しみ、百合子との将来を思う小染は、みち子と息子との間を許さない。信太郎は遂に借金でしばられているみち子を救う為に、同人雑誌の資金に手をつけた。百合子も、信太郎のみち子に対する深い愛情を知り、信太郎と母の間をとりもつが、小染はそれも断ってしまう。信太郎は、「芸者という職業がなぜ悪い」と云いはってみち子と死の旅へ出る。母の小染はその時はじめて真の愛情に眼覚め、二人の後を追い、下田の山林で母子はヒシと抱き合った。


解説

新派上演の戯曲から「母の曲」の笠原良三が脚色し、「水戸黄門漫遊記 火牛坂の悪鬼」の伊賀上正徳が監督に、「サラリーマン 目白三平」の西川庄衛が撮影にあたる。主なる出演者は「青竜街の狼」の三浦光子、「女給」の徳大寺伸、「虚無僧系図」の東宮秀樹、「継母」の折原啓子、「飛燕空手打ち 三部作」の高木二朗など。


公開日1955年7月20日より
配給東映
制作国日本 (1955)
ジャンル 
スタッフ・キャスト


スタッフ

監督
脚本
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明

キャスト

俳優名役名
三浦光子 (Mitsuko Miura)小染(千代)
徳大寺伸富岡信一郎
石井一雄 (Kazuo Ishii)富岡信太郎
原国雄富岡少年時代
折原啓子栄次(まさ子)
団ゆき子花奴
松島トモ子花奴少女時代みち子
三笠博子百合子
高木二朗波野
杉狂児富之助
春日とも子かね子
山形勲浅井
初音礼子おぎん
中野かほる春子
小島洋々住職
檜有子おとき
鈴木曉子らん子
不忍郷子おはま
津田光子愛子
山本緑民子
朝比奈浩藤田
若松玲二山中
里見有理かおる
築波景子おてい
曾根秀介金田
小島秀人流しの歌手
杉丘のり子伊豆の旅館の女中
島栄吉祝賀会の幹事
春宮路祝賀会の年増芸者
片山滉料亭の医者
山上磨智子花奴の置やの女将
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