トッポ・ジージョのボタン戦争

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※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

某国の、とある都会の一画に、ネズミのトッポ・ジージョがわびしい独身生活を送っていた。友だちもなく孤独なジージョはある夜、街に散歩に出た。ジージョは街灯の根元に転っている赤い風船を見つけたが、その身ぶりから見て、女の風船だと分った。それも少女らしかった。二人は前からの知り合いでもあるかのように親しげに挨拶を交し、一緒に街を散歩した。その頃、この街では緑、赤、黄、青、紫の靴下をはいた五人組の男たちが、何事かよからぬことをたくらんでいた。彼ら五人組は故意に不審な行動をとって警察の留置場に入れられたが、その狙いは、留置場の側にある銀行の地下金庫だった。そこには、国連で結ばれた核兵器安全保障条約に基づき、核兵器所有五カ国の持つ五つのボタンが納められていたのだが、一つのボタンを押すとその国は完全に破壊されてしまうという恐ろしいものだった。この五人組はボスの命令でこの五つのボタンを盗み出し、世界を征服しようとたくらんでいたのだ。まず五人組は、留置場をひそかに抜け出すと、ボスの無線指令で銀行の警備室を襲った。赤い少女の風船とはぐれたジージョが警備室の排水口に顔を覗かせたのはその時だった。ジージョは直ちにボタンの納められた金庫が狙われていると知ると、国防省警備本部に緊急電話をかけた。一方、五人は警備員を倒すと早速、金庫の扉にダイナマイトを仕掛けた。ボタンを盗まれれば、全世界にとって最大の危機を招くのは明らかだった。ジージョは点火された導火線をくわえて逃げ回り、必死に五人の仕事を妨害した。怒った赤い靴下の男は機関銃でジージョを射った。しかし、弾丸が導火線に当って切断したためダイナマイトは不発に終った。警備隊が駆けつけたのはその時だった。たちまち激しい銃撃戦となった。その間、物蔭に隠れていたジージョは赤い靴下の男に外へ放り投げられてしまった。ところが、ジージョが落ちたのは五人組のボスの運転する車の上だったのだ。ボスはネズミが大嫌いだったので、あわてて後部座席へ逃げてしまった。そのため車は廃品の山に衝突、ボスは命からがら逃げ去っていった。ジージョは服はボロボロになったけれども無事だった。一方、五人組は間もなく逮捕され、ジージョは破れた赤い風船に再会することが出来た。ジージョはそれを部屋の中に張った。もはや、ジージョは孤独ではなかった。ジージョの愛する赤い風船がいつでも彼のそばにいてくれるのだから。


解説

マリア・ペレーゴの操演する人形トッポ・ジージョを主役にして「東京オリンピック」の市川崑、永六輔、イタリアのアルベルト・オンガロ、フェデリコ・カルドーラの四人が共同でシナリオを執筆し、市川崑が監督した。撮影は「アンデスの花嫁」の長野重一。


公開日1967年7月20日より
配給東和
制作国日本 (1967)
ジャンル 
スタッフ・キャスト

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