美しき青春

上映スケジュール



※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ストーリー

アルプス連峰に近いグルノーブルの医科大学で、エレーヌは学業にはげんでいた。父に死なれた一家を養うため、学位を目ざして彼女はあらゆる困苦と戦った。仲良しの友達のなかで、最も親しいのはピエール・レニエだった。彼は医師である老父の切望で医学を学んでいるが、解剖を見ても胸が痛むほど繊細な感覚の持ち主で、音楽家になりたい志望を抱いていた。彼等の指導教授は癌の研究で有名なアムボアーズだった。教授の夫人は若く美しい歌手で舞台への執着を断ち切れず、科学者たる夫との生活に惓み果てていた。夏の一夜、学生達は教授の宅に招待され、ピエールは夫人に音楽の才能を認められた。エレーヌも彼の天分を朽ち果てさせるのを惜しいと考えて、音楽家になる事を勧めた。いつしか二人の間には清い恋が生まれ、夏の休みに一同で高原へ出かけたとき、エレーヌは彼に処女を捧げて悔いなかった。秋になると彼女は体の異常に気がついた。教授の助手をしてやっと学資を得ている身で、どうして子供を育てられよう。前途に迷っているピエールを見ると、彼女は打ち明ける事もできなかった。或日ピエールは老父の訪問を受けた。父は黙って癌のレントゲン写真を示した。問う迄もなくそれは父の病症だった。やがて死ぬであろう父の後をついで、彼は残された一家を養わねばならぬ。音楽への希望は無惨にも打ち砕かれたのである。やがて学期試験が来た。厳格なアムボアーズ教授の口頭試問にピエールは落第した。慰めるエレーヌを誘って、二人は思い出の高原へ向かい、山小舎の宿へ泊まると、ピエールは隙を見て毒薬を腕に注射した。エレーヌには恐ろしい殺人の嫌疑さえかけられたが、アムボアーズ教授の尽力で無罪が証明された。間もなく彼女は母親となった。今後は子供の為に生きねばならぬ。そしてエレーヌは見事に学位を獲ち得たが、恩師アムボアーズ教授は夫人に去られた悩みから、研究への気力も失っていた。今度は自分が先生を助ける番だとエレーヌは決心した。彼女の心からなる激励で教授は再び研究への情熱を取り戻し、愛する者を失った二人は、手を取り合って科学への道へ進んで行った。


解説

「母の手」と同じくジャン・ブノア・レヴィとマリー・エプスタンが共同監督したマドレーヌ・ルノー主演映画で、ヴィッキ・バウムの小説を監督者達が協力脚色したもの。ルノオを助けて「掻払いの一夜」のコンスタン・レミーと「みどりの園」「ジェニイの家」のジャン・ルイ・バローが共演し、「地の果てを行く」のロベール・ル・ヴィギャン、「みどりの園」のモーリス・バケ、新人エレナ・マンソン、オデット・ジョアイユー及びルネ・ダリー、古くから名あるジャンヌ・エルブラン等が助演している。キャメラは「暁に帰る」のレオンス・H・ビュレル、装置は「にんじん」のリュシアン・キャレ、音楽は「上から下まで」のマルセル・ラテスが夫々担当している。


配給東和商事
制作国フランス (1937)
ジャンル 
スタッフ・キャスト


スタッフ

監督
脚色
原作
撮影
美術
音楽

キャスト

俳優名役名
マドレーヌ・ルノー (Madeleine Renaud)Helene Wilfur
エレナ・マンソン (Helena Manson)Vaerie
ジャンヌ・エルブラン (Jeanne Helbling)Yvonne Amboise
オデット・ジョアイユー (Odette Joyeux)Francoise
ブランシュ・ペイレン (Blanche Peyrens)La Doctoresse
グレタ・ビュロン (Greta Buelens)Totoche
コンスタン・レミー (Constant Remy)Professeur Amboise
ジャン・ルイ・バロー (Jean Louis Barrault)Pierre Regnier
ロベール・ル・ヴィギャン (Robert Le Vigan)Le Pere de Regnier
ルネ・ダリー (Rene Dary)Marcel
モーリス・バケ (Maurice Baquet)Durand Tout Court
ジョルジュ・ベヴェール (Georges Bever)Alphonse
ポール・エスコフィエ (Paul Escoffier)Le Juge
リュルヴィル (Lurville)Le Doyen
ロジェ・トジニ (Roger Tozini)Le Lbraire
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