リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)

スキッド・ロウの花屋の店員シーモア・クレルボーン(リック・モラニス)は、小さい頃に拾われた主人のマシュニク(ヴィンセント・ガーディニア)に、まるで奴隷のようにこき使われている。孤独なシーモア青年のたったひとつの心のよりどころは同僚の女店員オードリー(エレン・グリーン)である。彼女はグラマーな金髪娘だがちょっとオツムが弱く、暴君の歯科医の愛人オリン・スクリヴェロ(スティーヴ・マーティン)に痛めつけられていた。シーモアの唯一の趣味はいろいろな花を可愛がることだが、ある皆既日食の日、不思議な鉢植えに出合った。彼は名前も知らないその鉢植えの植物を“オードリー2”と名づけて、地下室で育てることにした。ある日、シーモアがそのつぼみを何気なくつついたところ、何とそのつぼみは彼の指先に喰いつくではないか。それだけではなくまったく信じられないことに血をピチャピチャ吸いはじめたのだ。それからというもの、オードリー2は毎日血を求め、次第に大きくなっていった。オードリー2をウィンドーに飾ったところ、カンコ鳥が鳴いていた花屋は連日押すな押すなの大盛況で店主のマシュニクは、オードリー2の面倒をちゃんとみるように厳命した。そのためシーモアの体内からは血が減っていき、顔色が悪くなっていった。今やシーモアはマスコミの寵児になったが、店の存亡は彼がオードリー2にどれだけエサを与えるかにかかっていた。シーモアはある決断を下した。自分の身体とオードリーの愛を獲得するために――。それは歯科医のオリンを殺害してその死体をオードリー2のエサにすることだった。計画は成功したものの、死体を運んでいるところを主人に目撃され、彼をも殺害してオードリー2に食べさせてしまう。オードリー2の欲望は際限がなくなりシーモアはついに彼女を連れて逃げだそうとする。それを察知したオードリー2は怒り出し、ついには自らの身体を膨れあがらせて自爆、崩れ落ちてきた建物の下敷きになってしまう。

解説

ニューヨークのダウンタウンに店を構える売れない花屋の店員と吸血植物の愛憎を描く。ロジャー・コーマン監督の未公開作品“The Little Shop of Horrors(61)のミュージカル舞台劇版の映画化作品。監督は「ダーク・クリスタル」の共同監督でマペット作家のフランク・オズ、製作はデイヴィッド・ゲフィン、脚本・作曲はハワード・アシュマン、撮影はロバート・ペインター、プロダクション・デザインはロイ・ウォーカー、特殊視覚効果はブラン・フェエレン、“オードリー2”デザイン・創造はライル・コンウェイ、音楽はマイルス・グッドマン、作曲はアラン・メンケン、編集はジョン・ジンプソンが担当。出演はリック・モラニス、エレン・グリーンほか。

1987年4月18日より

  • 配給
  • ワーナー・ブラザース映画
  • 製作国
  • アメリカ(1986)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト