パプーシャの黒い瞳

パプーシャの黒い瞳

ジプシー女性詩人の生涯で描くポーランド史

ポーランドを旅するジプシー一族に生まれたパプーシャは、幼少時から言葉に強い関心を持っていた。彼女は空想の世界が大好きで、詩を詠むことが生きがいの少女だった。父の兄であるディオニズィと無理やり結婚させられたパブ―シャら一族ののもとに、イェジ・フィツォフスキというポーランド人が来た。作家で詩人だが、秘密警察に追われ、逮捕から逃れるためジプシーに匿ってもらおうというのだ。パブ―シャは彼の持つ本に惹かれ、2人の距離は徐々に縮まるが…。

解説

『パプーシャの黒い瞳』は一人のジプシー女性の物語であり、同時に第二次大戦前後にジプシーたちが直面した史実を伝える。監督は、『借金』(99)、『救世主広場』(06)などで知られるポーランドの名匠クシシュトフ・クラウゼと、その妻ヨアンナ・コス=クラウゼ。戦前からナチスの時代、そして戦後ポーランドの誕生と、半世紀を越えるいくつもの時代を美しいモノクロームの映像で再現した。また冒頭のオペラ曲“パプーシャのハープ”に始まり、心沸き立つジプシーミュージックなど全編を彩る音楽も魅力的である。『救世主広場』でポーランド映画賞最優秀女優賞を受賞したヨヴィタ・ブドニクがパブ―シャの数奇な生涯を圧倒的な存在感で演じきった。

2015年4月4日より岩波ホールほか全国にて順次公開

  • 配給
  • ムヴィオラ
  • 製作国
  • ポーランド(2013)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督・脚本:ヨアンナ・コス=クラウゼ/クシシュトフ・クラウゼ
    出演:ヨヴィタ・ブドニク/ズビグニェフ・ヴァレリシ/アントニ・パヴリツキ