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白昼の幻想

ポール(ピーター・フォンダ)はCM映画のディレクター。時代の最先端をいく職業だが、それだけに日夜、新鮮なアイディアが要求される。仕事上の圧迫感に加えて、妻サリー(スーザン・ストラスバーグ)は離婚を望んでいた。これら日常の不安を解決するため、ポールは、居ながらにして幻覚の世界に遊べるというLSDの服用を試みようとした。幻想の旅“トリップ”に出れば、もう一度、自分を取り戻せるかもしれない……。サイケデリック・クラブに出かけ、そこのリーダーで友人のジョンからLSDのカプセルをもらい服用した。そしてトリップが始まった。そこは海岸だった。青い海、白い波。岩から岩へと走りまわるボール。サリーがいた。ためらうことなく抱きしめると、いつしかサリーは金髪のヒッピー娘、グレンに変身していた。それから、どのくらい時間が経ったろう……。彼は馬に乗った黒衣の人間に追われ、古い館に逃げ込んだ。異様な儀式。ポールを埋葬している!まわりには無数のブラウン管。ポールが作ったCMを流し、サリーがほかの男に抱かれている。“ウソ八百のコマーシャル。サリーを愛してはいなかった”という声が聞こえる。ふと気がつくとジョンの部屋にいる。トリップは終わったのかな?と思った。だが次の瞬間、ジョンが倒れている。自分が殺したんだ−−ポールは外に飛び出した。どこをどうさまよい歩いたのか、ポールはセルフ・サービスの洗濯場へやって来た。サリーがいる。機械を止め、洗濯物をつかみ出すポールに“警察を呼ぶわよ!”とサリーが叫ぶ。そこも逃げだし、再びサイケデリック・クラブに行った。そこでジョンは生きている、と知らされた。トリップが終わったあとも、ポールは幻覚状態だったのだろう。再度、街へさまよいでた。そして金髪娘グレンに会い、彼女の家へ。夢幻のような快楽の一夜が明け、さわやかな潮風を胸いっぱいに吸い込んだ時、ポールは完全にトリップが終わったことを知った。自分自身を取り戻したかどうか、また、あらゆる不安や焦燥から開放されたかどうかは、分からなかったけども……。

解説

ジャック・ニコルソンの脚本を「マシンガン・シティ」のロジャー・コーマンが製作・監督した作品でLSDを服用した1人の青年が体験する“幻想の旅”をスクリーンに再現したもの。撮影はアーチ・R・ダルゼルで特殊モンタージュや特殊レンズ、オプティカル処理などを駆使し、妖しく美しい幻想の数々を映像化している。音楽はアメリカン・ミュージック・バンドの演奏。衣裳はリチャード・ブルーノ、特殊セットをディック・バーンとカール・ブレイナードが担当。出演はピーター・フォンダ、スーザン・ストラスバーグ、ブルース・ダーン、デニス・ホッパー、サリ・サッチスほか。

1968年05月18日より

  • 配給
  • 東和
  • 製作国
  • アメリカ(1967)
  • ジャンル
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