人間改造

凶悪な殺人犯スリック・ローリーは仲間のグロービス、情婦のベギイと共に官憲の目を眩まして逃走した。スリックはとある研究所へ忍び込むと、そこにスカイラー博士が新しい研究に没頭していた。博士は神経中部の手術によって、人間の性格は変え得るものだとの信念を持っていた。このことを知ったスリックは博士を脅かしてその手術を受け容貌も性格も別の人間となって更生した。その後数年、スリックは博士の愛弟子となり、名もジェームズ・ブレークと改め、刑務所病院の主任講師となっていた。ある日、彼は女囚ベギィと顔を合わせたが、昔の記憶を失っているので気が付かず、彼女も懸念を抱いただけで別れた。しかしペギィは釈放されると、グロービスを訪れてこのことを話したので、彼は病院を訪れてブレークがスリックであるのを知った。ブレークはそれを否定し、彼に自分の運転手の職を与える。グロービスは彼の親切に感じペギィに手を引くように説いた。だがブレークに新しい恋人ジャネットが出来たのを知ると、嫉妬に狂ったペギィは殺人犯スリックの逮捕に一生を懸けている探偵ローガンに事実を密告してしまった。これを知ったグロービスは法廷で彼女が証人に立つことを恐れ、彼女わ自動車に乗せてものすごいスピードで車を立ち木に衝突させ2人は即死した。しかしローガンはスリックの指紋を持っていたので、ブレークが彼である証拠は容易に動かし難かった。ブレークはスカイラー博士に向かって自分が何者であるかを聞き、罪を償うために殺人犯として法廷にたった。するとそこへ知事から赦免状が下ったが、そこには殺人犯スリック・ローリーは、かって手術の際死亡したと記してあった。

解説

「春を手さぐる」のラルフ・ベラミー、「罪と罰」のマリアン・マーシュ、「無限の青空」のイザベル・ジュエルが共演する映画で、トム・ヴァン・ダイクとヘンリー・アルティマスが共作し、バン・ダイクがアーサー・ストローン及びフレッド・ニブロ・ジュニアと協力脚色し、「ダンテの地獄編」のハリー・ラックマンが監督にあたり、「舗道の青春」のジェームズ・ヴァン・ツリースが撮影したもの。助演は「歌の翼」のサーストン・ホール、「弓矢荘の惨劇」のナチ・ブライヤント及びワード・ボンド、「黒地獄」のウィラード・ロバートソン等である。

  • 配給
  • コロンビア
  • 製作国
  • アメリカ(1936)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト