早春('36)

ラインホルト・シュンツェル監督製作映画

イギリス一流のデザイナーであるジェニファーは、夫に死に別れてから十年余り、女手一つでイレーネとババの娘二人を育てて来た。彼女はモンテカルロで得意先の男爵夫人に招かれた時、インドの探検家として有名なコーベット卿に紹介された。一目で彼女に惹きつけられた卿は、その日直ちにジェニファーの後を追ってパリで求婚した。満十六才になる娘の母親である事を打ち明けると、却って卿はそれを嬉んで、共にロンドン郊外に祖母と暮らしている二人の娘を訪れた。ジェニファーの長年の苦労を知っている祖母は、彼女に再び女としての幸福が来たのを喜んだ。妹娘のババも無邪気に卿の立派さを賞讃したが、イレーネは母が亡き父の他に愛する男を得たのを許せない気がするのであった。オペラ劇場の座席でも、彼女はまざまざと母が自分達を離れて卿を思う心で一杯なのを見た。

解説

目下アメリカMGMにあって活躍しているラインホルト・シュンツェルが「お洒落王国」や「カルメン狂想曲」などのミュージカル畑から転向して監督・製作した映画で、エファ・ライトマン作舞台劇『処女イレーネ』をシュンツェル自ら原作者と協力脚色したものである。主なる出演者は「第九交響楽」のリル・ダゴファー、新人ザビーネ・ペータース及びゲラルディーネ・カッツ、舞台からのカール・シェーンベックの四人で、舞台女優ヘドウィッヒ・ブライプトロイ、子役だったハンス・リヒター、「自殺倶楽部」のロマ・バーン、エルザ・ワグナー等が助演している。

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • ドイツ(1936)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:ラインホルト・シュンツェル
    出演:リル・ダゴファー/ザビーネ・ペータース/ゲラルディーネ・カッツ