水戸黄門(’57)

月形龍之介の映画生活三十八年記念作品

吉岡まさるは十九歳、地方から上京してきて、新聞配達をしながら予備校に通っている。三百軒以上もの玄関に新聞を入れる単調な肉体労働の上に、集金に行けば、どこの家からもうさん臭さがれ、無視される。吉岡は配達区域の地図をつくり、各家々の名を書き込み、犬がいるから×印一つ、花があるから×印二つなどとランクをつけ、それぞれの家に嫌がらせの電話をかけたりしている。吉岡の同室には三十七歳になる独身男、紺野がいる。ホラばかり吹いていて何も出来ないダメ男の紺野に、吉岡は反吐が出るような思いがする。そんな紺野の前に、自殺未遂の末、片足が不自由になった女が現われる。男と寝ては生活の糧にしている娼婦であるその女は、紺野に輪をかけて、醜く、汚なく、そして孤独だ。そんな女を紺野は“マリア”と呼んで慕う。

解説

道木三十五の原作から、「喧嘩道中」の比佐芳武が脚色、「日清戦争風雲秘話 霧の街」の佐々木康が監督、「鞍馬天狗 御用盗異聞」の吉田貞次が撮影した。月形龍之介の映画生活三十八年を記念して東映京都撮影所の主演スターが総出演する豪華作品。東映スコープ、色彩はイーストマン東映カラー。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • 日本(1957)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:佐々木康
    出演:月形龍之介/東千代之介/大川橋蔵/千原しのぶ