渇き('58)

太田経子の同名小説を島耕二が映画化

明子はスケート場で俊男という大学生と知り合った。明子は人妻だった。意志を通じあわせようとしない官吏の夫と、平凡な家庭の毎日、そんな彼女の心に、この若く、たくましく、知的な俊男が忍び入ってしまった。その夜、俊男と、ジェット・コースターに興じ、ダンスに酔った明子の心は、夫から離れていた。夫が出張した日、二人はドライブに出た。富士の見える丘で二人はいつまでも抱き合って動かなかった。この情事は夫の部下木下の知るところとなり、木下は明子を脅し、借金の申込みさえした。しかし明子は、もはや俊男と離れることは出来なかった。二人は逢瀬を重ねた。俊男をひそかに愛していた学友の小森一枝は、二人の関係に心を痛め、とうとう明子の夫に告げた。怒り狂って明子をなぐりつける菖二。明子は俊男の子を流産した。

解説

太田経子の同名小説を、「東京の瞳」の舟橋和郎が脚色、「猫は知っていた」の島耕二が監督し、同じく「猫は知っていた」の小原譲治が撮影したよろめきもの。主演は「命を賭ける男」の山本富士子に「愛河」の川崎敬三。ほかに叶順子、見明凡太朗、佐分利信など。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • 日本(1958)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:島耕二
    出演:山本富士子/佐分利信/川崎敬三