あにいもうと('76)

室生犀星の同名小説の3度目の映画化

ある夏の暑い日、川べりの家に、街の工場に住み込みで働きに出ていたもんが、妊娠して帰って来た。トラックの運転手をしている兄の伊之吉は、あらんかぎりの悪態をついてもんをののしった。かつて川の護岸工事の親方をしていたことを誇りに生きている、今は落ちぶれてしまった父の赤座もまた、もんを冷たく突き離した。口ごたえせずに耐えるもんをやさしくかばうのは、母のりきと妹のさんだった。ある日子供を堕ろせ、とつめよる伊之吉に我慢しきれないもんは、りきとさんが止めるのを振り切って家を飛び出した。

解説

心の底では深く愛しあいながらも、互いに傷つけあい生きていく兄と妹の姿を描く、室生犀星の同名小説の3度目の映画化。脚本は「怪談」の水木洋子、監督は「小林多喜二」の今井正、撮影は「動脈列島」の原一民がそれぞれ担当。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • 日本(1976)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:今井正
    出演:秋吉久美子/草刈正雄/池上季実子/大滝秀治/賀原夏子