素浪人罷通る

伊藤大輔が監督した1947年作品

紀州平野村感応院の若い山伏宝沢は時の将軍吉宗の落胤と名乗り江戸への旅に出た。たちまち道中に噂が飛び、お世継ぎ実現を夢見る信者たちが足下に集まった。途中落雷のため気絶した宝沢は山寺に住む娘お千枝に助けられる。宝沢の素性を知った住職天忠は赤川大膳らとともに「徳川天一坊」と祭り上げて、お千枝の映像と将軍への夢を胸に刻んだ天一坊をもり立てて行列も物々しく江戸に向った。藤川の本陣を訪れた元九條関白家の浪人山内伊賀亮は、天一坊に対しかたくその暴挙をいましめたが、天一坊の本心が父にひと目会いたいだけの人の子としての純真な願望とわかり、伊賀亮は妻子と別れ命を賭して天一坊の悲願達成に一役買って出た。

解説

脚本は「龍虎伝」「壮士劇場」の八尋不二、最近「夜行列車の女」の脚本を小森靜男と共同執筆した伊藤大輔が、かつて「東海水滸傳」に稲垣浩と共同演出以来満三年ぶりにメガフォンをとり「闇を走る馬車」「田之助紅」の川崎新太郎がカメラを担当。「月の出の決闘(1947)」に次ぐ阪東妻三郎、「東京の夜」に次ぐ喜多川千鶴、松竹京都「母の灯」で映画にカムバックした片山明彦が主演し、守田勘彌が映画に初出演する。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • 日本(1947)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:伊藤大輔
    出演:阪東妻三郎/平井岐代子/津川雅彦/片山明彦/荒木忍