「粘土のお面」より かあちゃん

どん底の生活でも明るく生きる庶民を描く

ブリキ屋銅由の父ちゃん由五郎は、腕はたしかだが無頼のお人好しだ。この長屋に住んでいる人たちは、由五郎をはじめ、皆明日の米にも困るような貧乏暮しだった。女房のお雪にせきたてられて、正月を迎える金の工面に出かけた由五郎だったが、一銭の金も借りることができず、子供の正子と稔に約束した土産も買わずにすごすごと帰ってきた。お雪は、正子に父ちゃんが怪我をして困っているという嘘の手紙を書かせて、お得意に使いにやらせた。借りた金でママゴトのような正月を迎えた。由五郎が年始廻りに行こうと立ち上がった時、神棚にのせてあった粘土のお面が落ちた。正子が学校で作って賞を貰ったお面だった。駄菓子屋の二階に下宿している担任の木村先生のところにお面をあずけた。

解説

豊田正子の『粘土のお面』を、「明治大帝と乃木将軍」の館岡謙之助が脚色し、「旗本喧嘩鷹」の中川信夫が監督したもので、どん底の生活ながらも明るく生きぬく庶民の姿を描いたもの。「誰よりも金を愛す」の平野好美が撮影した。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • 日本(1961)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:中川信夫
    出演:伊藤雄之助/望月優子/二木てるみ/津沢彰秀/北沢典子