愛しのタチアナ

カウリスマキが故国を舞台に描いた中編

60年代のフィンランド。40歳を過ぎて母親に頭が上がらず、毎日ミシンを踏んでいる仕立屋のヴァルトは、中毒に近いほど好物のコーヒーを母親が切らしたことで堪忍袋の緒が切れた。母親を押入れに閉じ込め、財布から金を盗んで外へ飛び出した彼は、修理に出していた愛車を受け取りに友人の修理工レイノを訪ねる。同じく40を越した独身男の彼は、革ジャンを羽織ってポマードを髪に塗りたくりロックンローラー気取り。「行け、とジョニー・キャシュも言った」とのレイノの言葉で、田舎町の退屈な日常にうんざりした2人は奇妙な旅に出発する。

解説

「マッチ工場の少女」「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」など、数々の秀作・話題作を発表しているフィンランドの鬼才監督アキ・カウリスマキが、久しぶりに故国を舞台に描いた中編。シャイで無口な2人の男と外国人女性2人の旅を、独特のシンプルな語り口と奇妙な間とユーモア感覚でつづった愛すべき小品。60年代のR&R音楽や風俗描写が生む新鮮なモダニズムも見逃せない。監督・脚本・製作・編集はアキ・カウリスマキ。共同脚本はサッケ・ヤルヴェンパー、撮影はカウリスマキ作品のほとんどを手掛けるティモ・サルミネン。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • フィンランド(1994)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:アキ・カウリスマキ
    出演:カティ・オウティネン/マッティ・ペロンパー/キルシ・テュッキュライネン/マト・ヴァルトネン/エリナ・サロ