故郷は緑なりき

富島健夫の『雪の記憶』の映画化

「アイタシ スグカエラレヨ ユキコ」という電報を握りしめて海彦は帰郷の途にあった。−−四年前、高校一年の三学期、海彦は父と二人で長兄の住む雪ふかい海辺の町に移ってきた。転校した最初の朝、海彦は通学する汽車の中で、セーラー服の美しい少女を見た。少女もまた、じっと海彦を見つめていた。それ以来、毎朝その少女に会うことができる海彦は幸福だった。海彦は朝鮮から引揚げてまもなく母を亡くしたが、その心の傷痕もいやされていった。二年に進級したある日、満員の列車に少女をかばって乗せたのが縁となり、二人は始めて親しく言葉をかわすことができた。

解説

「若い涙を吹きとばせ」の楠田芳子が脚色し、「二人だけの太陽」の村山新治が監督した叙情編で撮影は「べっぴんさんに気をつけろ」の林七郎。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • 日本(1961)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:村山新治
    出演:水木襄/佐久間良子/大川恵子/加藤嘉/中山昭二/山本緑/滝川潤