ダブ

17歳の高校生ロビン・リー・グレアム(ジョセフ・ボトムズ)は、カリフォルニアのサン・ペドロ港を出発した。7メートルのヨット“ダブ号”で世界を一周しようというのだ。同乗したのは仔猫のジョリエッタだけだった。舟足は好調だった。ハワイからサモアを回り一路フィジー島へ。そこで一休みする間、グレアムはパティ(デボラ・ラフィン)という世界をヒッチハイクしているアメリカの女子大生と知り合った。そのフィジー島で悲劇が起こった。ロビンが買い物に出た間に、猫がトラックにひき殺されたのだ。やけになった彼はバーで酒を飲み、翌朝、宿酔いで眼をさますとパティが慰めにきてくれた。嬉しくなったロビンはデイトを申し込んだがパティは首を横にふった。19歳の彼女にとって17の彼は若すぎるというのだ。それに次の日にはロートカに出発することになっているという。衝動的にロビンは“ダブ”をロートカへ回し、彼女のホテルを訪ねた。二人は意気投合した。そんなある日、ロビンは父親のライル・グレアム(ジョン・マクリアム)から電報を受取った。ワールド・トラベル誌の編集者と会ってみないかという。ロビンはいったんパティと別れ、ガダルカナルでワールド・プレミア誌のマイク(ジョン・アンダーソン)に会った。ロビンの航海記をカバー・ストーリーにしたいから航海中も出来るだけ写真をとってくれというのである。ロビンは承知した。ダーウィンに戻ると、パティが待っていて、一緒に一夜を過ごしたあと、ロビンは決心した。パティとこのまま別れずにすめば世界一周を断念してもいい。することがないから航海に情熱を燃やしたが、今は事情が違っている。だが父親のライルがダーウィンに来てからパティの気持が変わった。ロビンの航海を続けさせねばと思ったのだ。ロビンは再びヨットに乗った。孤独な気持を抱いて十数日を過ごし、ロレンソウ・マークで二人は再会した。そんな別れを何回かくり返しながら二人はガラパゴスの海軍教会で結婚式を挙げた。ロビンはさらにロサンゼルスに向けて航海を続けた。もしたどり着けば3万6千マイルの荒海を乗り切ったという栄光が待っている。こうしてロビンはパティの愛情にささえられながらついに初志を貫いた。ロサンゼルスのヨットハーバーではダブ号の栄光を祝う人々がつめかけていた。

解説

一本マストの“ダブ号”に乗って世界一周の航海に挑戦する若者の姿を描く。製作はオスカー・スターのグレゴリー・ペック、監督は「クイン・メリー 愛と悲しみの生涯」のチャールズ・ジャロット、脚本はピーター・ビーグルとダム・ケネディ、原作はロビン・リー・グレアム、撮影はスヴェン・ニクヴィスト、音楽はジョン・バリーが各々担当。出演はジョセフ・ボトムズ、デボラ・ラフィン、ジョン・マクリアム、ジョン・アンダーソン、ダブニー・コールマンなど。

1975年8月2日より

  • 配給
  • パラマウント映画=CIC
  • 製作国
  • アメリカ(1974)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト