大西洋撃滅隊

曳船の船長ソーソンは、商売仇のロッキーと犬猿の仲であったが、仕事の契約を彼に奪われたので、何とかして復讐してやろうと思った。その頃アメリカの海岸にドイツの潜水艦が現れて商船を撃沈するので、海軍は新たに水兵を募集した。ソーソンは娘のスーザンに教えられ、ロッキーに向って、「俺は海軍へ入るが、貴様は卑怯者だからそんなことはできないだろう」と言った。ロッキーは腹を立てて、すぐさま海軍に応募したが、ソーソンはうまうまと彼だけを海軍へ入れて、自分は曳船業を続けた。ところが間もなく彼がスーザンや船員と一緒に海へ出た時、突如ドイツの潜水艦が浮上って彼の船を撃沈した。一同は命だけ助かったが、怒りに燃えたソーソンは直ちにアメリカ海軍躯潜艇に応募し、長年の経験を認められて艇長に任ぜられた。彼が艇へ乗込んで見ると躯潜艇隊の司令官はロッキーだった。彼は不承不承でその命令に従っていたが、出港後3日間、彼は勝手に列を離れて潜水艦の爆撃に向い、敵を逃した上に重傷を負い、軍法会議に附され三等水兵に落される。潜水艦はますます暴威を揮うのでロッキーを船長に漁船を装う囮船が出ることになった。その頃、気を腐らしたソーソンは海軍を脱走しようとするが、ロッキーに見つけられ囮船乗込を命ぜられる。囮船は海上で潜水艦を発見し、直ちに無電で躯潜隊に位置を知らせたが、敵にそれを気づかれて砲撃され、ソーソンは捕虜になったまま潜水した。しかし彼が海底で艦をたたいて位置を報じたので、爆撃された敵艦はついに降伏して浮か上り、この功によってソーソンは勲章を与えられて艇長に復し、ロッキーはジーンの愛を得た。

解説

「悪漢の町」「奴隷船」のウォーレス・ピアリーが主演する映画で、ラルフ・ウィールライトとハーヴェイ・ヘイスリップとの書卸しを「男性No.1」「仇敵」のウェルズ・ルートが原作者ヘイスリップと協力脚色「拾三番目の椅子(1937)」「春に背くもの」のジョージ・B・サイツが監督に当り、「群衆は叫ぶ」「海の若人」のジョン・サイツが撮影した。主演のピアリーを助けて「大空地獄」「舗道の青春」のチェスター・モリス、「海と青年」「テスト・パイロット」のヴァージニア・グレイが出演するほか、「乙女の曲」のダグラス・ダンブリル、「夕暮れの歌」のカール・エスンド、「大都会」のクレム・ビヴァンス、「生活の悦び」のジョン・クェーレン、レジス・トゥーミー等が助演している。

  • 配給
  • MGM支社輸入
  • 製作国
  • アメリカ(1939)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト