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007/カジノ・ロワイヤル(1967)

今は引退しロンドン郊外の豪壮な邸宅にひっそりと暮らす往年の名スパイ、ジェームズ・ボンド卿(デイヴィッド・ニーヴン)のもとへ英国秘密情報部の主任Mことマクタリー(ジョン・ヒューストン)、CIAのランサム(ウィリアム・ホールデン)ソビエト情報機関のスメルノフの3人が訪ねてきた。世界各地で英米の情報部員が国際陰謀団スメルシュに次々と消され、かつて勇名をとどろかしたボンド卿の出馬を懇請しにやって来たのだ。第1次大戦で恋人だったドイツのスパイ、マタ・ハリが連合軍に捕らえられ処刑されてから、深い悲しみに沈んで彼女の思い出にのみ生甲斐を感じていたボンド卿は容易に承諾しなかったがマクタリーの強引な説得でやっと出馬することになった。ロンドンへ向かう途中、逸早くこのことを知ったスメルシュは諜報部員ミミ(デボラ・カー)配下の女性部隊を動員してさまざまな妨害工作をした。ミミの邸に連れ込まれ女攻めにされたり野原に猟へ誘われ鳥の形をした誘導弾に襲われたり……。数々の妨害をはねのけるボンド卿に、ミミは惚れてしまいかなわぬ恋ならと修道院に入り、ボンド卿はロンドンに着き対スメルシュ作戦の指揮を取った。彼の作戦は007号を何人も潜入させ本物がどれか分からないようにして、敵に迫るというもので、007号として、ベスパー・リンド(アーシュラ・アンドレス)、クーパー(テレンス・クーパー)英国特別情報部員(ダリア・ラビ)マタ・ボンド、イブリン・トレンブル(ピーター・セラーズ)を雇う。マタ・ボンドは奇しくもボンド卿とマタ・ハリとの恋の結晶と分かり、2人は父娘の対面をすることになった。スメルシュ配下の最も手強いスパイは、ル・シッフル(オーソン・ウェルズ)で、彼はカジノで穴をあけた資金を埋めるために、連日、大勝負をして勝ち続けていた。このル・シッフル打倒のためにバカラ(カード・ゲーム)についての著書もある名手トレンブルが派遣された。ル・シッフルは敗れ、刺客に殺された。しかしスメルシュは勝負に勝ったトレンブルほか、ボンド卿や彼の007号をすべて捕まえ本拠に監禁した。一同の前に現れたスメルシュの首領ドクター・ノアは、かつてボンド卿の弟子だったジミー・ボンドであった。一同は協力してドクター・ノアを打倒し、スメルシュは潰滅した。

解説

イアン・フレミングの小説『カジノ・ロワイヤル』をウルフ・マンコウィッツ、ジョン・ロウ、マイケル・セイヤーズの3人が脚色、「天地創造」のジョン・ヒューストン、「人間の絆」のケネス・ヒューズ、「スパイがいっぱい」のヴァル・ゲストと、「フレンチ・スタイルで」のロバート・パリッシュ、英国のTV出身のジョセフ・マッグラスの5人が監督にあたっている。撮影は「唇からナイフ」のジャック・ヒルドヤード、音楽はバート・バカラックが担当、主題曲はハーブ・アルパートとティファナ・ブラスが演奏している。出演は「紳士泥棒 大ゴールデン作戦」のピーター・セラーズ、「ブルー・マックス」のアーシュラ・アンドレス、「スパイがいっぱい」のデイヴィッド・ニーヴン、「ジブラルタルの追想」のオーソン・ウェルズ、「サイレンサー 沈黙部隊」のダリア・ラビ、イギリスの舞台・TV出身のテレンス・クーパーのほかにデボラ・カー、ウィリアム・ホールデンなど。なお監督のジョン・ヒューストンが“ M ”役で特出している。製作はチャールズ・K・フェルドマンとジェリー・ブレスラー。

1967年12月16日より

  • 配給
  • コロムビア
  • 製作国
  • イギリス(1967)
  • ジャンル
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