炭鉱(ヤマ)に生きる

それぞれが皆、寄り添うようにヤマで生きてきた。

本作品は、元炭鉱作業員・山本作兵衛氏の炭坑画をベースにして、明治から大正、昭和に至る炭鉱の人々の生活を描いた作品です。山本作兵衛氏の描く炭鉱作業員には、どこか清冽にして清廉なものを感じる。それが映画を製作する動機でした。「炭鉱=暗いイメージ、それをまた増幅させるのか。それは間違いだ。自分たちは全く違う…」炭鉱の社会そのものが歴史の暗部でもあるかのように語られてきた、そのことに対する憤怒が澱のように人々の心の中に溜まっているようでした。しかし、取材を重ねていくうちに、炭鉱に生きた人々に共通する意識が私たちの心を捉えていったのです。

解説

山本作兵衛、明治25年生まれ。明治から昭和にかけて筑豊の炭鉱に生き続けた一人の炭鉱作業員である。彼の名を後世に残したのは、自らの経験を描いた数百枚の炭鉱絵画だった。この映画は、山本作兵衛の炭鉱絵画を基に、明治の勃興期から昭和の終焉までの筑豊の炭鉱に生きたある坑内員の生涯を物語っている。合わせて、炭鉱に生きた人々の生の証言を随所に組み入れるといった手法により、今まで製作された映像とは一線を画す新しいドキュメンタリー映画となっている。時として事故により多くの犠牲者を出す炭鉱社会では、私たちには想像がつかないほどの深い相互扶助の精神が育っていた。そこに日本人のアイデンティティーの原型を垣間見ようと映画が迫っていく。(作品資料より)

2006年11月4日よりポレポレ東中野(モーニング)にて

  • 配給
  • 株式会社モンタージュ
  • 製作国
  • 日本(2004)
  • ジャンル
  • ドキュメンタリー 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:萩原吉弘
    ナレーター:窪田等

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