ニキフォル 知られざる天才画家の肖像

孤独な画家の晩年を温かく支えた運命の出会い

1960年、ポーランド南部の保養地クリニツァ。役所勤めの傍ら画家としても作品制作に取り組むマリアン・ヴォシンスキのアトリエに、小柄な老人が勝手に入り込んで絵を描き始め、そのまま居座ってしまう。彼の名はニキフォルといい、家も身寄りもなく、観光客相手に絵を売って細々と暮らしていた。ニキフォルの描く素朴な絵に真の芸術性を見出したマリアンは、妻の反対を押し切って肺結核を患う彼の面倒を見る決意をする。

解説

耳から毛が飛び出しているような年季の入ったお爺さんニキフォル。演じているのはお婆さんだというから驚きだ。1920年生まれのポーランドが誇るベテラン女優クリスティーナ・フェルドマンが、頑固でわがままなだが、ラジオと陽気な音楽が大好きな茶目っ気のある天才画家に扮して見る者を魅了する。その才能を世に認められながらも、富にも名声にもまったく興味を示さず、ひたすら絵を描き続け、20世紀を代表するヨーロッパの画家として注目されるニキフォルと、その後見人マリアン・ヴォシンスキの実話に基づくこの物語は、絵を描くことで結ばれた友情が師弟の絆となり、いつしか父と子の情愛にも発展してゆく様を見事に捉えている。

2006年11月3日より東京都写真美術館にて

  • 配給
  • パイオニア映画シネマデスク、エデン
  • 製作国
  • ポーランド(2004)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:クシシュトフ・クラウゼ
    出演:クリスティーナ・フェルドマン/ロマン・ガナルチック/ルチアナ・マレク/イエジ・グデンコ/アルトゥール・ステランコ

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