蟻の兵隊

2006年香港国際映画祭 人道に関する優秀映画賞受賞作

今も体内に残る無数の砲弾の破片。それは“戦後も戦った日本兵”という苦い記憶を奥村和一(80)に突き付ける。かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦の終結後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。しかし、長い抑留生活を経て帰国した奥村たちを待っていたのは、逃亡兵の扱いだった。戦後3年もたった戦闘で、なぜ戦友は“天皇陛下万歳!”と叫んで死ななければならなかったのか。真相を明らかにするまでは、死んでも死にきれない。仲間たちの想いを背に、奥村の命を賭けた戦いが始まった。

解説

池谷監督が奥村さんに出会ったのは2004年の4月。前作『延安の娘』の上映会がきっかけだった。中国と深い縁で結ばれた方々から日本軍山西省残留問題を初めて聞き、元残留兵が国を相手に裁判を続けていることに衝撃を受けた。同年7月裁判を傍聴した池谷は、すぐに撮影を決意したが、撮影は2年に及び、撮影テープは150時間に達した。2005年11月、『蟻の兵隊』完成。まだ公開の見込みが立たない翌年2月、試写を観て感動した人々が自発的に集まり「蟻の兵隊を観る会」を結成。一人でも多くの人に観てもらうためにボランティアで映画の普及活動を行っている。中心となっているのは主婦や大学生など普通の市民である。(作品資料より)

2006年7月22日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて

  • 配給
  • (有)蓮ユニバース
  • 製作国
  • 日本(2005)
  • ジャンル
  • ドキュメンタリー 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:池谷薫
    出演:奥村和一/金子傳/村山隼人

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