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獣人島

汽船レディ・ヴェイン号はサモア群島のアピア港へ向かう航海中遭難した。船客の一人若いアメリカの青年エドワード・パーカーは婚約者のルース・タマスに会いに行く途中であったが、ふと気がついてみれば、ただひとり熱帯の海の上にボートに残されて漂っていたのであった。飲食物はない。熱い太陽だ。死を待つばかりだ。だが偶然通りかかった貨物船に救いあげられ、モントゴメリイと名乗る男の介抱によって元気を回復した。この船には種々なる獣類が積みこまれてい、モントゴメリイの下僕は不気味な半ば獣類に近い人間だった。船の目的地不思議な島の沿岸には小さな帆船があり、肥満した無口の英国人モロー博士とその部下とおぼしき半獣半人とによって、船から獣類が引き下ろされた。仕事が了わると、モントゴメリイはパーカーに別れをつげた。しかし酔ぱらった貨物船船長はパーカーを帆船に突き落とし、そのまま島を離れて了鵜。モロー博士は、パーカーに、夜が明ければアピア港へ連れて行ってやるから今晩はこの島に泊まって行くがよいと奬める島の者は殆ど獣類に近い人間ばかりだが、島の娘ロタの怪しい美しさはパーカーの心を打たずには置かなかった。ここでパーカーはモロー博士がモントゴメリイと共に獣人を手術する態を見て驚き、ロタを連れて逃げ出すが、獣人の軍は二人を追い、危うい所をモロー博士に助けられた。翌日、帆船は何者かによって沈められ、パーカーも止むなくここに止まるうち、かの沢山の獣類はモロー博士の「生物の速成進化」の研究資料であり、その研究の結果この獣人たちが現れたことが判った。そしてロタも亦、進化された獣人の一人であることを知った。パーカーの婚約者ルースは彼を探してこの島に上陸するが、モロー博士は獣人に命じて彼女の部屋を襲わせる。パーカーは危ういルースを救い、この島を脱出しようとする。これを知ったモロー博士は獣人を動員して二人を捕らえんとするが、日頃博士から強いられた手術の苦しみに喘いでいた獣人は反って博士を襲って手術台上にのせる。そしてパーカーはルースをモンゴメリイ、ロタ等を連れてこの島を逃れ出ることが出来たのである。

解説

英国文壇の泰斗、H・G・ウェルズの小説「モロー博士の島」を映画化したもので、「暴君ネロ(1932)」「今晩愛して頂戴ナ」のウォルデマー・ヤングがフィリップ・ワイリーと共同して脚色し、「謎の真空管」「ラスト・パレイド」のアール・C・ケントンが監督に当たり、「暴君ネロ(1932)」「謎の真空管」のカール・ストラッスが撮影したもの。主なる出演俳優は「暴君ネロ(1932)」「悪魔と深海」のチャールズ・ロートン、「空の花嫁」「謎の真空管」のリチャード・アーレン、「ラジオは笑う」「メリケン押切帳」のリーラ・ハイアムス、「魔人ドラキュラ」のベラ・ルゴシ及び数多の候補者中から選ばれた「豹女」役を勤めるキャスリーン・バークで、「暴君ネロ(1932)」のアーサー・ホール、「シマロン(1931)」のスタンリー・フィールズ、駒井哲、ポール・ハースト、ジョージ・アーヴィング等が助演している。

  • 配給
  • パラマウント支社
  • 製作国
  • アメリカ(1933)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト