震える舌

伝染病の恐怖におののく家族を描く

東京のベッド・タウンである千葉郊外の団地に三好昭と妻の邦江、娘の昌子の3人家族は住んでいる。その付近には、まだ葦の繁みがあり、昌子は湿地の泥の中を蝶を追って捕虫網をふりまわしていた。一人っ子の昌子はおとなしく、無口な少女だ。昌子はすんでのところで珍しい蝶を取り逃がしてしまった。その晩、昌子は夢を見た。蝶がぐんぐん自分に迫り、目の中に飛び込んで来た。「こわいよ」と叫ぶ昌子。かけつけてきた昭は、ぞっとする何かを感じ、身震いするのだった。数日後、母の邦江は昌子の小さな異常に気づいた…。

解説

郊外の団地で平穏に暮す親娘の3人家族の娘が、テタナス(破傷風菌)に取りつかれ、伝染の恐怖におののく家族を描く。芥川賞作家、三木卓の同名の小説を映画化したもので脚本は『わるいやつら』の井手雅人、監督も同作の野村芳太郎、撮影も高作の川又昂がそれぞれ担当。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

  • 配給
  • -
  • 製作国
  • 日本(1980)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:野村芳太郎
    原作:三木卓
    音楽:芥川也寸志
    出演:渡瀬恒彦/十朱幸代/若命真裕子/中野良子/越村公一/宇野重吉/北林谷栄/梅野泰靖/蟹江敬三/中原早苗