傷跡

キェシロフスキ監督の長編デビュー作、日本初上映

70年代初頭、ポーランドの田舎町オレツコに国内最大の化学肥料工場が建設されることに。工場現場の監督官に任命された建設義技師のステファンは、、家族を残し単身オツレコに赴いた。テレビの取材や学生運動にも真摯に答え、精力的に仕事をこなすステファン。工事が進むにつれ、森林が伐採され、住宅が壊されていく。住民達の不満が続出してもなお、ステファンは工場建設がこの地に大きな利益をもたらす事を信じてやまなかった。そして4年後。工場の落成式が盛大に行われる。ステファンは何を思うのか…。

解説

ポーランドで生まれ、ヨーロッパの巨匠と言われるクシシュトフ・キェシロフスキ監督。96年に短く、そして余りに惜しい死を迎えた監督だが、死してなお様々なクリエイターたちに影響を与え続けている。本作はそんなキェシロフスキ監督の記念すべき長編デビュー作。工事建設の監督に任命された誠実な男が、経営者側と建設に反対する住民との間で板ばさみに合い、苦悩する姿を描いており、運命に翻弄される人間というキェシロフスキ監督の映画作りの一貫したテーマがここに既に確立している事がわかる。

2003年3月8日よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開

  • 配給
  • ビターズ・エンド
  • 製作国
  • ポーランド(1976)
  • ジャンル
  • ドラマ 
  • スタッフ・キャスト
  • 監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
    出演:フランチシェク・ピエチュカ/イェジ・シュトゥール/マリウシュ・ドゥモフスキ