Mの呪縛

『二度目の交わりは死を招く』そう噂されている魔性の貴婦人・茉莉(成田愛)。謎めいたその女は、総合病院の理事夫人という顔を持っている。フリーカメラマンの上村(永倉大輔)は、そんな茉莉の底知れぬ魔力に瞬く間に魅了され、編集者で愛人の明美(長澤つぐみ)とともに彼女の身辺を探り始めた。茉莉と二度目に愛を交わした男たちが次々と謎の死を遂げていく中、上村もまた茉莉の誘いに乗りめくるめく一夜を過ごしてしまう。しかも、彼には二人が愛し合った部屋に仕掛けられていたビデオカメラの存在を知る由もない。別の部屋で二人の痴態を覗き見ていたのはなんと茉莉の夫・源次郎(重田尚彦)であった。自らのかけがえのない妻を別の男に抱かせる夫。カメラ越しに見つめ合い、愛を確認する茉莉と源次郎。何が二人を倒錯の世界へと導くのか……。その異常な夫婦愛は次第にエスカレートしてゆく。嫉妬と憎悪が渦巻く中、やがて明かされる茉莉との悲惨な過去と夫婦だけの秘密。物語は、源次郎の母親・キヌ(乱孝寿)や明美も巻き込んで。徐々に真相へと近づき、やがて迎える驚愕のラストへと失踪してゆく――。

解説

原作の団鬼六氏は、言わずと知れたSM官能文学界の巨匠。映画化された作品も数多く、近年も杉本彩主演「花と蛇」などを筆頭に、「紅薔薇婦人」「鬼の花宴」などの名作も次々と誕生し、絶大な支持を受け続けている。この作品は、師の短編小説『妖女』をベースに、映像化にあたってはサスペンス性にホラーテイストを加味、ビジュアル的にもより楽しめる作品となっている。本作品で映画デビューを飾る主演の成田愛は、レースクイーン、グラビアアイドル、TVバラエティなどを経て大抜擢された超大型新人女優である。バスト90の抜群のプロモーションを惜しげもなく披露し、初めてのヌード、ベッドシーン、緊縛シーンにも果敢にチャンレジ。持ち前の度胸の良さも加わって見事に熱く演じきった。その艶やかな表情や立ち振る舞いは往年のSMの女王・谷ナオミを彷彿とさせる逸材である。監督には骨太の演出で定評のある新里猛を起用、斬新な感性で鬼六ワールドを見事に映像化、圧倒的な迫力で緊縛シーンも撮り上げることに成功した。

2009年1月10日より

  • 配給
  • 新東宝映画
  • 製作国
  • 日本(2008)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト