フツーの仕事がしたい

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

解説

明らかに『フツー』ではない労働環境に身をおく主人公が、労働組合の力を借りて、『フツーの仕事』を獲得する過程を描くドキュメンタリー。監督は、自身も解雇された経験のある、「たのしき われらが楽生院」の土屋トカチ。皆倉信和さん(36歳)は、根っからの車好き。高校卒業後、運送関係の仕事を転々とし、現在はセメント輸送運転手として働いている。しかし、月552時間にも及ぶ労働時間ゆえ、家に帰れない日々が続き、心体ともにボロボロな状態。「会社が赤字だから」と賃金も一方的に下がった。ギリギリの労働条件のもとで、生活に限界を感じた皆倉さんは、ユニオン(労働組合)の扉を叩く。ところが彼を待っていたのは、会社ぐるみのユニオン脱退工作だった。生き残るための闘いが、否が応でも始まった…。ヤクザまがいの自称会社関係者に脅され、すぐに「組合を脱退します」と署名させられてしまう皆倉さんは、頼りなく、思想や理想を掲げた闘争心むきだしの組合員といったタイプではない。そして、その組合の姿は、この格差社会と呼ばれる時代に本来の意味を取り戻し、機能し始めたようにも見える。主人公にいやがらせをする会社関係者の脅しっぷりは堂に入ったもので、その親会社の判で押したような対応や、悪いと知りつつも思考停止状態に陥ったままの現状はは、現在次から次へと発覚するさまざまな事件を連想させる。

2008年10月4日より

  • 配給
  • 「フツーの仕事がしたい」の普及がしたい会
  • 製作国
  • 日本(2008)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト