ビルマパゴダの影で

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

解説

2001年から2004年という長期にわたって制作された、ビルマ(ミャンマー)の国内避難民や難民の証言を記録したドキュメンタリー。監督は、スイスでフリーランスの監督、ライター、プロデューサーとして活躍するアイリーヌ・マーティー。世界の観光客を魅了し続けてきた“千のパゴダの輝く黄金の国”ビルマ(ミャンマー)。スイスの観光用PR番組の撮影と偽り潜入したカメラは、ジャングルの奥深く国境地帯で、ある悲しい現実を目の当たりにする。クーデターに次ぐクーデターにより40年以上にもわたる軍事独裁を維持してきたビルマ(ミャンマー)では、常に少数民族や宗教的少数派が弾圧され、幾千、幾万もの国内避難民、難民が過酷な生活を強いられてきた。1988年、民主化運動に対する弾圧を逃れて反軍事勢力ゲリラを結成した活動家たちは、ジャングルの中で抵抗を続けてきた。迫害に怯え、日々生き延びることさえままならない少数民族や反政府勢力武装組織の兵士たち。そして、兵士たちに保護された子供たち。彼らは、両親をビルマ軍に労働力として連行され、病気の親を目の前で銃殺され、村を焼き払われ、川を渡りジャングルで2、3日隠れた後、1ヶ月間ジャングルを歩き難民キャンプへ逃れてきたのだ。民主化運動の指導者であるアウンサン・スーチーに対する軍政の弾圧に関して世界が注目する一方で、少数民族や宗教的少数派に対する抑圧の真実について語られることは少ない。これは、政府から撮影許可がおりない危険を伴う状況下で、今もなお迫害され続け国境地帯の山中で生き延びる人々の悲痛な叫びを伝えるドキュメンタリーである。

2008年3月15日より

  • 配給
  • アップリンク
  • 製作国
  • スイス(2004)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト