そして、デブノーの森へ

幸福な家庭を築きながらも、どこか厭世的に生きるダニエル(ダニエル・オートゥイユ)には、妻にも秘密にしているもう一つの顔がある。ベストセラー作家、セルジュ・ノヴァク。作品の質はもちろん、その人物像が一切明らかにされていないことも、マスコミの興味を惹き、今や文学界の噂の的となっている。執筆以外の活動は全て代理人に任せ、頑なに作家としての自分を隠し続けるダニエル。ある日、ダニエルは、義理の息子の結婚式に向かう道程で、美しい女性ミラ(アナ・ムグラリス)に出会う。その魅力の虜となったダニエルは、ミラと一夜を共にする。だが、翌日、息子の式の花嫁として現れたのは、他でもないミラであった。その後も、ミラはダニエルを誘惑し続ける。ダニエルもまた、ミラに親近感を感じ、二人の関係は続いていく。そんな中、ダニエルの元に、ミラとの関係を隠し撮りした写真と、セルジュ・ノヴァクであることを証明する写真とが送られてくる。ダニエルを脅迫したのは、ミラの友人エヴァだった。ダニエルは、エヴァが旧友ポールの忘れ形見であったことを知る。遂に、彼の正体はマスコミによって暴かれ、ミラとの関係を察した妻からは離婚を言い渡される。全てを失ったダニエルは、デブノーの森を目指す。そこには、ダニエルの秘められた過去があった。そしてまた、謎多きミラの真実の姿も……。

解説

誰もが羨むほどの幸福を得ながらも社会に背を向け生きる男が、美しい女性に翻弄され全てを失った果てに真実と向かい合うまでを描くミステリー。監督は、舞台監督としての評価も高いロベルト・アンドゥ。主人公のダニエルには、「八日目」で1996年カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞したダニエル・オートゥイユ。ヒロインのミラには、シャネルの広告モデルでもあるアナ・ムグラリス。

2007年6月30日より

  • 配給
  • アット エンタテインメント
  • 製作国
  • フランス イタリア スイス(2004)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト