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ニキフォル 知られざる天才画家の肖像

1960年、ポーランド南部のクリニツァ。ある日、画家としても活動する役所の管理部美術担当マリアン(ロマン・ガナルチック)のアトリエに、小柄な老人ニキフォル(クリスティーナ・フェルドマン)が入ってくる。そしてニキフォルはそこに居座り、絵を描き始めてしまう。彼はただひたすら絵を描き、わずかな金で観光客に売って生活していた。仕事場を占領されたマリアンは、仕方なく彼を自宅へ連れて行く。マリアンの妻ハンカ(ルチアナ・マレク)も、引越しまでの間彼を家に置くことを快諾した。彼は大都市への栄転が決まった上司ノワク(イエジ・グデンコ)から、一緒に来てほしいと誘いを受けていた。当初ニキフォルを迷惑がっていたノワクは、彼がクリニツァ出身の画家として新聞で取り上げられると態度を一変させ、アトリエを彼に明け渡すよう指示する。マリアンは彼の作品を忌憚なく駄作だと批判するニキフォルが不愉快だった。しかし、彼の言葉は真実であることも自覚している。そしてマリアンはニキフォルの絵に、素朴で純粋な本物の芸術性を見出していた。彼はマリアンの絵をけなしながらも、絵の極意を伝授するのだった。その一方で、常にニキフォルと行動を共にする夫にハンカは不満を募らせる。ニキフォルが肺結核の末期であることが発覚。マリアンは彼をサナトリウムへ強制的に入院させる。マリアンは引越しの延期を提案するが、怒ったハンカは家を出て行く。1967年。マリアンは一人クリニツァに残り、ニキフォルの看病をする。マリアンにニキフォルはハンカが描かれた一枚の描きかけの絵を渡し、その完成を託す。病院の廊下でニキフォルの最期を見つめるマリアン、その傍らにはハンカの姿があった。

解説

20世紀のヨーロッパにおける絵画芸術の分野で今最も注目されている画家の一人、ニキフォルの晩年を描く伝記ドラマ。監督は「借金」のクシシュトフ・クラウゼ。出演は、本作でカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭最優秀女優賞を受賞した「ぼくの神さま」のクリスティーナ・フェルドマン、本作で第41回シカゴ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞した「Straszny sen Dzidziusia Gorkiewicza」(未)のロマン・ガナルチック、「Avalon アヴァロン」のイエジ・グデンコ。

2006年11月3日より

  • 配給
  • エデン
  • 製作国
  • ポーランド(2004)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト