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荒原の女

まだオハイオが州となる以前、インディアンが出没するフロンティアだった頃。ビッグ・デイヴィー・ハーヴィーは妻に先立たれて、9才の1人息子リツル・デイヴィーに、母の手が必要だと考えて、近くの町に嫁探しに出かけた。ところが物騒なフロンティアの森の中の1軒家に、後妻に嫁ごうという娘は1人もなかった。ただひとり売りものに出ていた女奴隷のレイチェルが、器量よしでおとなしそうだったので、ハーヴィーはともかく彼女を買い取った。息子の母にするためには彼女と結婚する必要があったので結婚した。嫁として家に伴ってはきたが、彼はレイチェルを妻というより、召使女と見なした。リツル・デイヴィーは新しい母を闖入者と見たし、彼女が鉄砲を怖がるのを面白がって愚弄した。利口なレイチェルは、それでコッソリ鉄砲の扱い方、狙撃などを練習した。ある日、流浪の猟師のジム・フェーアウェイスがやってきた。彼はギターをたずさえてなかなか良く歌った。虐遇されているレイチェルの美しさに、言いよってはバラッドを歌うのに、ハーヴィーは初めて嫉妬を覚えた。しかもレイチェルはジムにすすめられて、一緒に楽しそうに歌っている。これにはハーヴィーは驚かされもし、レイチェルという女を見なおしたのであった。そこでハーヴィーはジムに旅に出てはどうかと言い出すと、ジムはレイチェルを自分に売らんかと持ちかけた。これでハーヴィーは完全に嫉妬に駆られて2人は猛烈な喧嘩を始めた。レイチェルが驚いて止めようとしても、2人はやめる気色もない。レイチェルが止めなければ家出すると言って家をとび出すと、2人もさすがに手を引いた。しかもインディアンにレイチェルが浚われる危険があるので、2人は息子と共に追っかけて、レイチェルにあやまった。意外に早くインディアンが襲って来たので、リツル・デイヴィーは馬で町へ急報に走り、3人は家に戻って立てこもった。レイチェルは鉄砲をとり、男たちに劣らぬ巧みな狙いでインディアンを射ったので、ハーヴィーはまたしても彼女を見なおさなければならなかった。しかしインディアンの放った火に家が燃え出して、危険におちいったとき、町民たちの救援隊の銃声が聞こえた。ジムは再び流浪の旅につくこととなり、銃とギターを携えて馬に乗った。彼の姿が小さくなるとハーヴィーは息子に、母さんの言うことを何でもきかないと承知しないぞと言い渡した。自分に対する偏見の一切を夫が捨てたことを知ったレイチェルは、満足した微笑を浮べて家事にいそしむのだった。

解説

「ミネソタの娘」「美しき被告」のロレッタ・ヤング、「恋文騒動」「我等の町」のウィリアム・ホールデン、「追跡(1947)」のロバート・ミッチャムが主演する映画で、ハワード・ファストの原作をウォルド・ソルトが脚色し、俳優から監督に転じたノーマン・フォスターが監督に当たり、モーリー・ガーツマンが撮影した1948年作品。助演は子役ゲイリー・グレイ「接吻売ります」のトム・タリー、「緑のそよ風」のセーラ・ヘイドン。

1950年3月14日より

  • 配給
  • セントラル
  • 製作国
  • アメリカ(1948)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト