ライブ・フレッシュ

フランコ政権末期の1970年冬のマドリッドで、妊娠した娼婦が市バスの中で男の子を出産する。20年後、ビクトルと名付けられた赤ん坊は立派な若者(リベルト・ラバル)に成長した。意中の人エレナ(フランチェスカ・ネリ)の部屋に押し入ったビクトルは、銃声を聞いて駆けつけてきた警官サンチョ(ホセ・サンチョ)と揉み合ううちに、エレナを逃がそうとしたもうひとりの警官ダビド(ハビエル・バルデム)を撃ってしまう。2年後、下半身不随となったダビドは、エレナと結婚し、パラリンピックで活躍するバスケット選手になっていた。仲睦まじいふたりを見て服役中のビクトルは復讐を誓う。4年後、出所したビクトルはエレナが院長を務める孤児院を突き止め、ボランティアとして働き出す。一方、ビクトルはダビドの友人クララ(アンヘラ・モリーナ)と付き合うようになった。しかしクララは警官サンチョの愛妻で、以前ダビドとも深い関係にあった。そのことを知ったエレナはショックを受け、復讐する気がないことを告白したビクトルの気持ちにほだされて彼と愛の一夜を過ごす。自分たちの女をビクトルに奪われたサンチョとダビドは、決着をつけるためにビクトルの家へと向かう。銃弾に倒れるクララとサンチョ。96年、出産寸前のエレナはお腹の子の父親のビクトルに付き添われながら、ビクトルが生まれた70年のあの夜のように陣痛の声を上げるのだった。

解説

因縁で結ばれた5人の男女の愛憎劇を描いた作品。監督・脚本は「私の秘密の花」のペドロ・アルモドバル。原作は英国の女流推理作家ルース・レンデル(バーバラ・ヴァイン)の『引き攣る肉』(邦訳・角川文庫)。制作は「マタドール<闘牛士>/炎のレクイエム」以来コンビを組むエステル・ガルシア。製作は「ハイル・ミュタンテ 電撃XX作戦!」のアグスティン・アルモドバル。撮影は「アントニオ・ダス・モルテス」のアフォンソ・ベアト。音楽は「私の秘密の花」のアルベルト・イグレシアス。美術はアンチョン・ゴメス。編集は「死んでしまったら私のことなんか誰も話さない」のホセ・サルセド。衣裳はホセ=マリア・デ・コシオ。録音はベルナルド・メンス。出演は新星リベルト・ラバル、「愛よりも非情」のフランチェスカ・ネリ、「ハイヒール」のハビエル・バルデム、「天国の半分」「欲望のあいまいな対象」のアンヘラ・モリーナほか。

1998年8月29日より

  • 配給
  • フランス映画社(フランス映画社=日本ビクター 提供)
  • 製作国
  • スペイン フランス(1997)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト