ソルジャー・ドッグス

1975年、タイ、カンボジア、ミャンマー国境にまたがる麻薬地帯黄金の三角地帯に私設の軍隊を擁して猛威を振るう麻薬王サムトンを逮捕するため、タイ政府はアメリカのグリーンカードを報酬に五人の傭兵部隊を送り込んだ。チェン・チャン(エディ・コー)をリーダーとする戦闘のプロ集団である彼らは私兵たちを蹴散らしてサムトンを拘束、追っ手をかわしながらタイ国境を目指す。途中でチェンの息子と義妹を加えた一行はベトナム国境で警備隊員たちがフランス人ジャーナリストを理由もなく私刑しているところを目撃、義憤にかられたチェンと仲間たちは警備隊を攻撃してジャーナリストを救出した。その戦闘で片目を失いプライドを傷つけられたベトネム軍将校(ラム・チェンイン)は復讐の鬼となりむりやり軍を率いてチェンの部隊を追撃する。サムトンの私兵、狂気の将校が指揮するベトナム軍、そして将校が暴力で脅して放った第三の刺客・山岳狩猟部族たちの猛追。そんな時、チェンのベトナム戦争での戦友ルイスの半ば基地のような隠れ家に部隊はたどり着く。ルイスは逃亡兵だった。隠れ家を包囲した三つの軍隊は協力して一斉攻撃を仕掛けた。激しい銃撃戦の中、部隊の仲間たちは次々に死んでいく。ルイスは愛する女たちが凌辱されたことで戦士として誇りある死を選び、爆弾を背負ってサムトンの私兵たちの陣へ特攻する。狂った将校に怖れをなしたベトナム軍は撤退し、チェンは将校を殴り殺す。長い闘いが終わり、生き残ったのはチェンとその息子だけだった。彼らは筏に乗って夕日を背に河を下っていった。

解説

黄金の三角地帯を舞台に麻薬王救出のため死闘を展開する傭兵たちの姿を描いたアクション。監督・脚本は「フェイス/オフ」のジョン・ウー。本作は当初「黄昏戦士(The Sunset Warrior)」の題名で83年に製作されたが暴力描写が社風に合わないとの製作会社の判断で封印され、ウーは86年にツイ・ハークに呼び戻されて「男たちの挽歌」を監督するまで台湾で過ごした。同作のヒットにより題名を改め急遽公開されたが話題にならず一週間で打ち切り、海外での公開はおろか本国でもほとんど上映されなかった幻の作品である。製作は「ラヴソング」などのヒット作の監督となるピーター・チャン、撮影は降旗康男らのテレビの2時間ドラマ作品を多く手掛けている日本人カメラマン中川健一、音楽はチャン・シーフォン、美術はフォン・イェンチー、編集はチャン・ユイチョン、衣裳はウー製作の「野獣の瞳」で監督デビューを果たしたパトリック・レオン(助監督も)。主演は『ワンダーガールズ/東邦三侠2』(V)のエディ・コー。共演は「霊幻道士」シリーズのラム・チェンイン(97年末に急逝)ほか。

1998年3月14日より

  • 配給
  • レイジング・サンダー
  • 製作国
  • 香港(1986)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト