榛名ばやし 喧嘩鷹

新助は太田屋虎吉のもとに草鞋をぬいだ。春日神社祭礼の夜、一宿一飯の仁義から、虎吉と縄張りを争う布田の友五郎を斬った。ほとぼりのさめるまで、恋人の芸者・静葉を残して旅に出た。だが、虎吉はとんだ悪玉だった。新助の留守をいいことに静葉を手ごめにしようとした。新助は、道中娘手踊り一座の難儀を救い、彼女らとともに旅を続けた。風の便りに、布田一家では友五郎が命をとりとめて病の床につき、若親分友吉が跡目をついだということを聞いた。新助は、一年前と同じ春日神社祭礼の日に戻った。新助は早速静葉に会いに料亭へ出かけた。が、女中に聞かされたのは、虎吉と口裏を合せた偽の身請けばなしだった。「女ごころと秋の空……」そうつぶやく新助に、手踊り一座の座頭お蝶が声をかけた。聞けば、静葉の行先の八王子がお蝶の生れ故郷、そして静葉を落籍した甲州屋という店は八王子にはないという。春日神社祭礼の仕切を、虎吉が気前よく新助にまかせたのも妙な話だ。新助は、虎吉の仕組んだからくりの糸先を掴んだ。この頃、虎吉は用心棒の平原を新助に仕立て、布田一家に忍びこませて友五郎を斬った。後には新助の名入りの三度笠が残された。友吉は、一家を集めて新助を襲った。「殺した覚えはねえ。下手人は他にあるんだ」と叫んで新助は、友吉の長脇差を奪い、祭りのあがりを友吉に押しつけて身をひるがえした。二度と抜くまいと心に誓った長脇差だが。虎吉の邸へ向い、新助は虎吉と平原を斬った。−−新助は静葉と旅を急いだ。

解説

「おしどり道中」の比佐芳武のオリジナル・シナリオを、「里見八犬伝(1959)」の内出好吉が監督した股旅もの。撮影は「はやて紋三郎」の松井鴻が担当した。

1959年8月26日より

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  • 日本(1959)
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