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トップ屋取材帖 拳銃街一丁目

トップ屋の黒木は、行きつけのバー“ロリータ”で、名刺屋の六さんを相手にチビリチビリやっていた。ご酩酊だったが、六さんが近頃金まわりが良いことと彼のポケットから落ちた一枚の名刺を見逃さなかった。「東京秘密情報社、大沢虎之助」−−実業家寺島達也が射殺された事件現場に落ちていた名刺と同じものだった。その夜、六さんは旭町のドヤ街「百人館」で殺されてしまった。百人館の住人、流し按摩のタコの市の娘新子が黒木にすがって叫んだ。「私が知っている。狙われているの、助けて!」黒木は近くのホテルへ新子を連れて飛びこんだ。恐怖の夜が二人を愛情で結んだ。翌朝、黒木が目をさますと、新子はいなかった。名刺と引換えに新子を渡すという電話がかかってきた。黒木は指定されたホテルへ向った。肥った老人と新子がいた。黒木の背中に銃口が押しつけられた。その男は、按摩のタコの市だった。新子はタコの市の女だった。新子の手にも拳銃が握られていた。タコの市が引き金を引こうとしたとき、新子の拳銃が火を吹いた。倒れたのはタコの市だった。−−新子の父は寺島にだまされて幽霊事業に金を注ぎこみ、自殺した。タコの市は乾分で、彼らが寺島に復讐する計画を立てたのだ。−−俺が名刺のことを忘れさえすれば、新子は無事に暮せるわけだと黒木はつぶやいた。と、警官隊が入って来た。黒木は新子を指すと乾いた声で言った。「本当の犯人はこの女だ」。新子の眼が光って、涙が流れた。

解説

「トップ屋取材帖 迫り来る危機」に続くトップ屋取材帖の第二話。原作・島田一男、脚色・星川清司、監督・井田探、撮影・間宮義雄といずれも前作と同じスタッフ。

1959年6月9日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1959)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト