誰よりも誰よりも君を愛す

明人は故郷信州への汽車の中で幸福に酔っていた。傍には、やがて妻となる砂江子が坐っている。明人の父母も二人の結婚を祝福してくれた。が、不幸が突然襲いかかった。砂江子が妊娠していたのだ。いまわしい進藤との一夜。砂江子は一人信州を後にした。明人は東京のテレビ局に帰任し、砂江子の居所をさがした。砂江子は友人のスチュワーデス優子のアパートに身をひそめていた。専門医の診断で妊娠していないことが分ったが、心の傷は容易に治りそうもない。そんな砂江子にまた進藤の黒い手が伸びてきた。叔母を仲介にして妾になれという申し出だった。砂江子は置手紙を残し、九州の友人を頼って車中の人となった。ある日、明人がリハーサルで懸命になっているスタジオに、進藤が新しい婚約者を連れてきた。進藤の皮肉な言いがかりに、明人の鉄拳がとんだ。進藤の資本の入っているテレビ局は勿論止めなければならなかった。砂江子は別府の友人がやっている旅館の女中として働いていた。だが、友人の主人からしつこく言いよられていた。進藤の友人の名和医師の忠告で東京へ帰る決心をした。明人はすべてを忘れ彼女を迎えようと九州へとんだ。が、別府の旅館で聞いたのは、名和と関係し、東京へ帰ったという報だった。帰京し、砂江子を認めた明人は、彼女を罵倒した。その夜、優子のアパートで砂江子は睡眠薬の包をほどいた。誤解をといた明人が駈けつける。アパートは火事だった。明人は眠りつづける砂江子を救った。病室で、二人は手を握り上った。

解説

「誰よりも君を愛す」の続編で、川内康範が自らの原作を脚色し、「三兄弟の決闘」の田中重雄が監督した。撮影も同じく「三兄弟の決闘」の高橋通夫が担当。

1961年4月2日より

  • 配給
  • 大映
  • 製作国
  • 日本(1961)
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