冥土の顔役

雨の夜、アパートの情婦の部屋で実業家グループ水曜会の一員三木賢一が殺された。彼は警察から保釈で出たばかりだった。情婦のストリッパーのマリは、気づいた時血に染った短刀を握らされていた。彼女から救いを求められた南郷弁護士は、水曜会の贈賄事件発覚による仲間割れの殺人と睨んだ。三木の妻令子は高原療養所で病気中だった。水曜会の田村と会の女秘書葉子が南郷に顧問弁護士になってくれといってきた。買収か? その直後、田村は何者かに殺され、現場にはマリの香水と同じ香りの手袋が残された。マリの仕業か?しかし、マリは出ッ歯の男に追われ、ドヤ街で麻薬のため廃人同様になっていた。南郷はキャバレー・ダミアが水曜会の巣であることを突きとめた。彼らはそこを役人たちへの饗応の場所としていた。−−コール・ガールと酒と。第三の殺人事件が起きた。南郷の呼びだしを受けた収賄役人須藤が田村倉庫で射たれたのだ。南郷の目の前で−−。彼は暗闇を女の足がよぎるのを見た。犯人は女か?彼はあれから度々会う葉子の足を調べてみたが、違った。彼は根津刑事の手で容疑者として警察に留置された。その間、助手京子はコール・ガールに化けて水曜会に近づき、犯人を探った。蓼科へ遠出した水曜会グループの前に三木令子が現れ、田原を射殺し、更に深沢らに迫った。かけつけた南郷が止めたが、令子は深沢を射ちとめ、自らは湖中に身を投じた。出ッ歯達は逮捕された。三木は深沢の命をうけた出ッ歯に殺されたのだ。夫を愛していた令子は、夫の残したメモによりそれを知り、深沢らに復讐したのだ。南郷は京子と共に、負傷した葉子の弁護をやろうと思った。

解説

面白倶楽部連載の島田一男の原作を「透明人間と蠅男」のコンビ、高岩肇が脚色、村山三男が監督したスリラー活劇。撮影は「夜の蝶」の宮川一夫。主演は、「地獄花」の鶴田浩二、「誓いてし」の川上康子、「透明人間と蠅男」でデビューした毛利郁子。ほかに角梨枝子、高松英郎、穂高のり子、南左斗子、丸山修、見明凡太朗など。

1957年10月22日より

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  • 日本(1957)
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