作品 映画館 ニュース

名犬物語 吠えろシェーン

焼とりキャバレーの舞台で踊り、病身の妹光子と二人暮しの生計をたてている春江にはシェーンという愛犬がいた。押売りの撃退から姉妹の送り迎えまで、時には春江につきまとう酔漢の追っ払い、光子の学校へ届けたりまでする、シェーンは姉妹の住むアパートの人々にも愛されている。ある日、春江は、姿を消していた伯父の川北に突然、支度部屋に訪れられ、脅迫的に札束と紙包を押しつけられたが、その時、扉があいてシェーンが現われたので川北は慌てて逃去った。しかし丁度、光子が入院、手術をしたので貧しい姉妹は忽ち生活に窮した。店の歌手五郎のカンパも水の泡、春江は遂にシェーンを抵当に愛犬家の太田から金を借りた。シェーンは悲しげに去ったが、お蔭で光子は回復した。そんなある日、川北が再び訪れ、先日、押返された包みを春江に預けて行った。そして支度部屋には人相の悪いジャンパーの男が、包みの行方を追求して去った。そのうちシェーンが太田家を脱走して帰ってきた。シェーンは再び春江の送り迎えを始めたが、春江は、ある帰り途、川北に会い例の包みがドルと麻薬だと聞かされて驚く。川北は、そのまま暗闇に消えたが、そのとき春江の傍をジャンパーの男が走り抜けた。後を追って原っぱに来た春江は川北の断末魔の呻きを聞き、そのポケットを探る男を目撃した。川北に包みのないのを知った男は春江に迫ってくる。が、店へ迎えに行っても春江に会えなかったシェーンが道で彼女のハンカチを拾ってきたことから光子が警察に連絡した。忽ち駈けつけた警官を前に、男は春江を楯に拳銃を構える。この時、じりじり寄ったシェーンは男に飛びかかり春江は無事救われた。姉妹とシェーンに再び楽しい日がおとずれた。

解説

「誰かが殺される」の星川清司が川元茂雄の原案により執筆した、貧しい姉妹を救う名犬をめぐる物語。「高校生と殺人犯」の水野洽が監督、「リンゴ村から」の宗川信夫が撮影を担当した。主演の名犬には撮影者の宗川信夫の愛犬で五六年度日本リザーブチャンピオンのシェーン・D・グランプリ号。「忘れじの午後8時13分」の藤田佳子、歌手の白鳥みづえ、若原一郎らが出演する。

1957年4月23日より

  • 配給
  • 大映
  • 製作国
  • 日本(1957)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト