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わが名はペテン師

摩梨絵は終戦時の広東で夫の五郎を見失って以来夫の生家の木宮家にも入れずバーで働いていた。ペテン師堀川は彼女に同情し自分が五郎に瓜二つなのを知ると二人は夫婦になりすまして木宮家に入りこんだ。だが五郎の父の大策が興信所に堀川の調査を頼んだために化の皮がはがれ摩梨絵を正式に五郎の嫁として大策に認めさせることが出来たが彼自身は木宮家を去って再びペテン行脚に出かけた。堀川は東北地方への車中で偶然、恵子という女性を知り、彼女の故郷の鷲の湯温泉に村政視察の代議士夫妻に化けて行って村人の大歓迎を受けた。恵子の親友早苗の兄で恵子を恋する一郎は彼女が代議士夫人になって帰って来たので落胆したが、一方彼女の功で村の図書館設立が実現されるかも知れない、と協力を請いに来た。村人の歓迎会場で村に大歓楽境を作ることを述べたばかりの堀川は、この申入れには困ってしまったが、その誠意に讃同、協力することを約した。そして彼は歓楽境設立組と図書館設立組とが口論している席に行くと、その身分を明かし、彼を代議士に祭り上げた悪徳村長の罪状をあばくと共に、誠心誠意村人に図書館設立に協力してくれる様頼んだ。この彼の熱意は、村長を追放し、この温泉郷に摩梨絵の婿にと堀川を追って来た大策の心をも動かし、彼から設立資金を出させることにも成功した。村政の乱れから、ともすれば暗くなりがちだった村も明るくなった。恵子と一郎が結ばれた事も勿論である。大策のもち出す摩梨絵との結婚話からのがれ、堀川はまたもやヒョウヒョウとしたペテン行脚の旅に出かけた。

解説

キノトール、小野田勇原作の連続放送劇を「愛の歴史」の須崎勝弥が脚色し、「のんき裁判」の渡辺邦男が監督、「のんき裁判」の渡辺孝が撮影を担当した。主なる出演者は「アツカマ氏とオヤカマ氏」の森繁久彌、「悪魔の囁き」の角梨枝子、「リオの情熱」の藤田進、「初恋三人息子」の柳家金語楼など。

1955年8月14日より

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  • 製作国
  • 日本(1955)
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