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愛情会議

近く停年退職する官史石田九万吉は、戦後広壮な自宅を進駐軍に接収され、長く渋谷の俗称「内職横丁」に仮住いしていたが、今度接収が解除され、アメリカ風にモダン化された旧宅に帰る事となった。元華族の夫人賢子はこれを機会に外国人相手のホテル経営を計画し、アメリカのホテル王シュラーの息シュラー二世が援助を申出る外、シュラー二世が滞日中見染めた次女の千々子に結婚を申込むという話が持上った。それを伝えたのはヘンリー・清水という二世だったが、夫人を初め画道楽の長男五十雄、ジャズ狂の末弟一郎はこの計画に熱中する。しかし千々子にはバス運転手の大里真二という恋人がいるので、母との間にたって悩み、長女百々子はにがにがしく思い、さらに九万吉はホテル資金に夫人が期待していた退職金も競馬に注ぎ込んだといって、この計画に参加しなかった。そのうち、夫人の余りに利己的な態度に、一郎は次第に反発する様になった。五十雄は恋人ユリがアルバイトサロンに働いているというので結婚を反対され、一郎もジャズ・コンクール出場を止められる始末。遂に夫人と母おもいの千々子をおいて、一同は暮しやすい元の横丁へ戻った。ところが、ヘンリー・清水はペテン師で、ホテル王の話も夢物語だという事がわかった。九万吉は競馬でスッたと称していた退職金をとり出して、借金返済にあて、夫人もはじめて自分の非を悟って一家は再び「内職横丁」に元気な暖かい生活を始めた。

解説

オール読物連載の「我が家の楽園」より「新婚たくあん夫婦」の富田義朗が脚色、「三人娘 只今婚約中」の萩山輝男が監督し「貝殻と花」の布戸章が撮影にあたる。出演者は「爆笑青春列車」の斎藤達雄、「皇太子の花嫁」の三宅邦子、「奥様多忙」の佐竹明夫と田浦正巳、「風雲日月双紙」の浅茅しのぶ、「お嬢さんの求婚」の藤乃高子、「僕は横丁の人気者 二部作」の大木実と雪代敬子など。

1955年8月17日より

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  • 製作国
  • 日本(1955)
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