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志津野一平 地獄の接吻

志津野一平は、或る夜、額に血を流した男を見て街の病院にかつぎこんだ。何故か迷惑そうなその男を興信所まで連れて来たとき、一平は津田と佐川の来訪を受け一平の連れて来た唐沢の身柄を引渡せと要求された。一平が彼等と争って追い払ったとき、唐沢の姿は見えなかった。唐沢はその頃キャバレー「不夜城」の裏口でゆかりという十八年前に別れた娘をたずねあぐんでいたのだ。一平は不図したことから男装のちゃりんこ娘秀公を助手に使う羽目になった。或る日、思いがけず唐沢から電話が掛り、「セルロイドの番号札、落ちてませんか」と云ってプツリと切れた。唐沢は電話のボックスから連れ出され、津田や佐川に彼等のボス三田村の事務所に連行されたのだ。唐沢は大阪造幣局の技術部長だったが、番号を打ち込む前の千円札を一千万円拐帯したのであった。それを知った三田村は三百万円でその札を買おうと云ったが、唐沢は五百万円がビタ一文欠けてもと頑張っていた。それを知った一平は、社会部記者で彼の戦友だった楠見と協力して三田村と闘うことにしたが、間もなく楠見は三田村のために殺害された。そしてその同じナイフで、唐沢の娘ゆかりも殺された。唐沢はこの頃記憶を喪失していたが、三田村一味に捕えられた。一平はたまりかねて「不夜城」へ乗り込んだが、三田村のために地下牢へ監禁された。その彼を救い出そうとしたのは、彼に惚れこんだマダム由美であった。その時秀公も駈けつけ、一平らと三田村一味の対決となったが、遂に三田村は一平の前に屈した。由美は一平を優しくいたわる秀公こと秀子を淋しく眺めて自分は身をひくことにした。秀子は由美の妹だったのだ。

解説

「東京暴力団」の高岩肇が田辺朝治と共同して脚本を執筆、スタッフは「落日の血闘」と同一で野口博志が監督し、永塚一栄が撮影、仁木他喜雄が音楽を担当する。出演者は「次郎長遊侠伝 天城鴉」の河津清三郎、利根はる恵、水島道太郎、「愛のお荷物」の高友子、「うちのおばあちゃん」の安井昌二、「スラバヤ殿下」の島秋子など。

1955年7月19日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1955)
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