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講道館四天王

明治廿五年。川開きの夜筧駿介はスリの松吉に、すった財布を懐に放りこまれた事から、財布の持主、木場の娘お吟と知りあい、お吟は彼に心をひかれた。当時講道館の安濃は柔道によって新しい道を開いたが、古い柔術家は徒らに講道館を敵視した。駿介の師真倒流の渋谷善助は病を得、娘弥生とたった一人残った弟子駿介に看病されていた。かつての高弟で今は道場を持つ漆山は弥生に横恋慕し、父娘を引きとろうとするが、渋谷はそれを断り、却って駿介を講道館に入門させた。講道館四天王の滝、麻島、難波田、高田と彼は親しくなり、特に酒好きの滝と仲が良かった。やがて四天王は地方の講道館分教場へ派遣されたが、滝は道場で酒を飲んだため謹慎を命じられる。うさ晴しに酒屋へ出かけた彼を駿介がつれ帰る途中、漆山道場の石井が卒いる一団が二人を襲った。身軽な駿介は川中の材木を飛び石に対岸へ渡ったが、滝は彼等と闘って投げとばしたため講道館を破門され、ふとした縁でお吟の家で働くことになった。彼から駿介の居所を聞いたお吟は、今は改心して車夫になった松吉の車でかけつけたが、弥生と駿介の親しい仲を見て嫉妬にもえた。渋谷は弥生を残して病死しその通夜の席で、駿介と漆山の間は殺気立ったが、真島総監の計いで警視庁武術係の決定試合で優劣を争うことになる。卑怯な漆山の配下は試合の前夜、駿介を誘いだして傷つけようとするが、それを知った滝は、秘かに身替りとしてその場へ出かける。お吟も駿介を気づかってかけつけ、誤って一味に刺され、滝は傷つきながら相手をやっつけた。お吟は弥生と駿介の幸福を祈りつつ、駿介に抱かれて死んだ。翌日、駿介は講道館代表として、堂々たる戦いの末、ついに漆山を破った。

解説

「新鞍馬天狗 夕立の武士」の松浦健郎の脚本を「暁の合唱(1955)」と同じく枝川弘が監督し、板橋重夫が撮影にあたる。主なる出演者は「娘の縁談」の菅原謙二、「新鞍馬天狗 夕立の武士」の小堀明男、「月を斬る影法師」の峰幸子、「薔薇いくたびか」の伏見和子、「風雪講道館」の八木沢敏と直木明、「六人の暗殺者」の山形勲、「五十円横町」の高松英郎のほか香取洋介、潮万太郎、斎藤紫香など。

1955年7月3日より

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  • 日本(1955)
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