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春秋あばれ獅子

十一代将軍家斎は五十三人目の子で暗愚の斎邦を作州津山平松家の婿に押しつけた。が平松家には当主万之助があり、従妹美保姫と婚約していた。家斎は万之助を廃嫡し、美保姫に出府を命じた。この迎えの使者に江戸家老立花三右衛門の伜十三郎が国表へ向った。国では城代家老相良頼母が姫の身を心配していた。姫は斎邦はもとより万之助も嫌いだった。彼女が心の中で深く愛するのは頼母の一子矢太郎だった。それを知らぬ万之助は矢太郎を美保姫の許へ遣わす。二人はそこで初めて愛情を告白し、矢太郎は姫を犠牲から救い出すため脱藩した。怒った万之助は大山、武村を上意討ちの追手に差向けた。藩の剣客剣持無双は立花が万之助を排して斎邦を立て、自ら藩政を掌握しようとするのを知り、単独で矢太郎を討って立花に取入ろうとする。道中で矢太郎は女道中師小扇に惚れこまれる。大山と武村は姫の行列と前後して三日月城下につき、姫を救い出そうとする矢太郎と遭ったが、友情のために互いの剣先は鈍り、もの別れになった。東海道で矢太郎は姫を小舟で連れ出し浜松近くに身を潜める。大山と武村に助けられた二人が脱け出そうとした時、十三郎一行に囲まれた。一時は嫉妬に狂った小扇も、姫の愛情に感動して二人を助ける。矢太郎は主だつ者を倒したが、斎邦だけは見逃した。しかし小扇の短銃が斎邦を射った。幕府は斎邦を偽せ者として処置し、平松家は万之助が継ぎ、矢太郎は浪人して美保と旅立ち、小扇も身を改めて大山と結ばれた。

解説

山手樹一郎の小説を「快傑まぼろし頭巾」の西条照太郎が脚色し、「新選組鬼隊長」の河野寿一が監督に、「勢ぞろい 喧嘩若衆」の三木滋人が撮影に当る。主なる出演者は「勢ぞろい 喧嘩若衆」の大友柳太朗、「旗本退屈男 謎の怪人屋敷」の喜多川千鶴、「新諸国物語 紅孔雀」の高千穂ひづる、「お夏清十郎」の河野秋武など。

1955年2月7日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1955)
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