続十代の性典

十八歳の高校生安富秋子はホテル勤めの母久子とともに貧しい暮しをしているが、二階に下宿する従兄の医学生三木真人へのそれとない慕情が彼女のきもちをいつも弾ませている。真人も秋子がすきで、おのずから卒業論文も近親結婚の可否なるテーマである。しかし真人が止むをえぬアルバイトで秋子の級友滋野夏子の家庭教師になり、夏子としたしくするようになると、自然秋子は孤独感におちた。停留所で拾った時計を持主の大学生依田にとどけ、さそわれるままに相手のアパートにまでついていったのも、そんな気持のせいである。そこで彼女は唇を奪われたばかりか、帰宅早々母と見しらぬ中年男上田との愛撫をかいまみて錯乱はひどくなった。ふらふらと依田の部屋に立ち戻り、彼のもとめるままに一切を投げだした。−−秋子は沈みがちな子となった。心配した夏子は真人に計って山の牧場への旅行に彼女をさそうが、結果は取りのこされたような気持をいよいよ倍加させただけである。卒業記念学芸会で清浄の処女ジャンヌ・ダルクを演ずることになった秋子は、自分の妊娠にきづいたこともあり、鬱々とくるしむ。詮索やの級友本左奈々江が彼女の秘密を嗅ぎつけて大さわぎをはじめ、耐えかねた秋子は自殺をはかる。真人の応急手当で一命はとりとめたが、彼女は卒業式に出席を憚かる。しかし真人のかわらぬ愛情や夏子のなぐさめでようやく希望を抱きはじめた彼女は、母と上田の結婚にも素直な気持でしたがうことができた。

解説

「十代の性典」の続篇で、脚本は前篇通り須崎勝弥。監督は島耕二に替って「現代処女」の佐伯幸三。「怒れ三平」の山崎安一郎、「悲剣乙女桜」の渡辺浦人が撮影、音楽にあたっている。若尾文子、南田洋子、長谷部健、小田切みきは前篇の顔ぶれだが、他に「妖精は花の匂いがする」の根上淳、「伊豆の佐太郎」の嵯峨美智子、「プーサン」の伊藤雄之助、「妻」の丹阿弥谷津子が出演。

1953年5月27日より

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  • 日本(1953)
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