親馬鹿花合戦

三代の社長につかえて今は岩崎製鋼の主のような老運転手鈴木錦太郎は、持前の頑固さからこれまた頑固な新社長、若い国太郎と衝突、クビの憂目をみる。お互い気心は知れながら、不治の頑固病が後にひかせぬのである。生活に迫られて、錦太郎は女装、料亭「ふじむら」の仲居に住みこむ。一方、錦太郎の娘京子はやはり岩崎製鋼に勤務しているが、その近代的美貌と知性を買われて社長秘書に抜擢される。プロポーズする青年十五人という豪勢さだが、彼女はモッソリ型の横田がすきである。同じプロポーズ組の小野田は横田と正反対のアプレ型、盲判ばかり押す若年社長をあなどって、用度課長を立役者に同業大川商事と内通の陰謀をすすめている。その密談の場所が「ふじむら」である。仲居お松の錦太郎は珍無類の大活躍、彼らのヒソヒソ話を残らず聞きとり、京子を通じて国太郎に注進する。おかげで岩崎製鋼は事なきを得、社長じきじきの迎えで錦太郎は復職した。京子も又、横田と結ばれた。

解説

金語楼映画出演百本記念と銘うつ新東宝作品。「ハワイの夜」の松浦健郎の構成、「サラリーマン喧嘩三代記」の井手雅人の脚本によって、「花吹雪男祭り」の渡辺邦男が監督した。撮影は「花吹雪男祭り」の渡辺孝。主演の金語楼をたすけて、「珍説忠臣蔵」の田崎潤、野上千鶴子、「サラリーマン喧嘩三代記」の左幸子、他に森繁、清川、岸井、坊屋等のコメディアンをはじめ川田晴久、三味線豊吉、ディック・ミネ、昔々亭桃太郎などが出演している。

1953年1月29日より

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  • 日本(1953)
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